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第二十二話 一時帰還 後編

城塞都市へと戻ってきました。





空を飛べば一飛びとはよく言ったもので、陸路なら高機動ビークルをかっ飛ばしても数時間かかる距離を一時間足らずで城塞都市を眼下におさめた。


「リアナ、そろそろ起きて。

 到着したよ」


気絶したままだったリアナが私の声に目を覚ます。


「え…、私は気を失っていたのですか?」


「よく寝てたよ」


「お恥ずかしい…」


「今、城塞都市の真上に居るよ」


リアナはそれを聞いて窓からあたりを見回すけれど、窓の外は空ばかり。


「本当に飛んでいるのですね…」


「そうね。

 さて、今から降りるから」


「えっ?」


ドロップシップの操縦席から降りるとリアナのシートベルトを外しお姫様抱っこした。


「えっ、えっ?」


「さて、下に降りるよ」



リアナを抱っこしたままカーゴエリアへを抜け、後部ハッチ迄やってくる。


そして、後部ハッチを開けると既に機体は地上近くまで降りていて、目の前に城塞都市の城壁が広がる。


程なく派手に土煙を上げてドロップシップが着陸した。



「あれが城塞都市だよ」


リアナは緊張した面持ちで城塞都市を見上げる。


「森のあちら側にもこの規模の城塞都市はあるの?」


「城塞都市はありますが、この規模の城塞都市は無いと思います…」


「そうなんだ」


『やはりここは人類最後の砦的なモノなのかな』


『この規模のものを築くには相当な労働力が必要だと思われます、コマンダー。

 我々の世界のテクノロジーであれば短時間で実現可能ですが、この世界のテクノロジー水準であれば年単位の期間が掛かると思われます』


『昔の王国の人は、対魔法バリアを備えたこの規模の城塞をどうやって築いたのだろう。

 正に魔法で築いたとしか思えないね』


『同意します、コマンダー』



リアナを抱っこしたままタラップから降りると、ドロップシップは再び派手な土煙を上げて空へと舞い上がった。


ドロップシップは私が戻る時まで基地で待機させるつもり。



城門へと歩き出そうとすると、リアナが声を上げた。


「もう大丈夫ですから降ろしてください…」


リアナはついさっき気絶から目覚めたばかりだし病み上がりだから、度重なる攻城戦ですっかり荒れ果てている場所を歩くのは辛いんじゃないかと思ったんだけど、杞憂だったのかな。


私はリアナをゆっくり下ろした。リアナはしっかりと地面を踏みしめて立ったのだけど、やはり本人が考えていた以上に身体が衰弱していた様で、直ぐにふらつきだした。



「大丈夫じゃないみたいだよ」


「面目ないです…」


私達のやり取りを見ていたのかわからないけれど、城門の方から担架を持った兵士達が駆け寄って来た。


「勇者様!よくお戻りで」


「王様に報告する為に一度戻ってきたよ」


兵士達は私と一緒に居るリアナを見て息をのみ、一人が呟いた。


「魔族…」


兵士達の反応をみてリアナが緊張した表情を浮かべる。


「宿屋街を開放した時に地下牢に監禁されて居たから保護したの」


特に隠す事も無いのでありのままを話した。


「何故魔族が捕らえられていたのですか?」


兵士達の中で隊長らしい男がいぶかしげな表情を浮かべて聞いてくる。


「理由は聞かない方が良いと思う。

 直接王様に話すから、私が来たと伝えてくれない?」

 

「はっ!

 では、門衛所でお待ちください。

 直ちに取り次いで参りますので」


そういうと、隊長は兵士達に指示を出すと走り去っていった。


「彼女は城門迄歩くの厳しいみたいだから、担架で運んであげてくれる?」


兵士達は顔を見合わしたけれど、直ぐに返事をしてリアナを担架に乗せた。


担架に乗せられたリアナは言葉がわからず、不安げな表情を浮かべながら門衛所へと運ばれた。


門衛所に到着すると用意された椅子にリアナを座らせて、隊長が戻るのを待つことにする。


門衛所の兵士達は、魔族の女性をこんなに近くで見た事が無かったのか、恐怖心がおさまり警戒心が少しずつ解けてくると今度は好奇心が勝って来たのか、リアナの顔や身体をまじまじと眺め出した。


確かにリアナは服は着ているけれど、その服は私が以前見たアニメでエルフが着ていた服を参考に用意したそれっぽい服なので、私の美的感覚だと〝美女は何を着ても似合う〟そのままに非常に良く似合っていると思うのだけれど、この世界の人間にとってはちょっと体の線が出過ぎていたかも。


リアナは男ばかりの兵士達にジロジロ見られて恥ずかしいのか、身体を掻き抱いて俯いてしまった。


「そのくらいにしてあげて」


私が兵士達に声を掛けると、兵士達も無意識に見ていたのかハッと気づいた風で、一礼するとそれぞれの持ち場へと戻っていった。


それから程なく隊長が国王の使用人らしい男性を伴って戻って来たので、私達は使用人らしい男性と共に王城へと向かった。


リアナは整備された街路を持つ城塞都市の中であれば何とか歩けるようで、自分の足で歩いて王城にたどり着くことが出来た。


ここ迄の様子を見ていると、リアナの体調が元に戻るにはかなりのリハビリが必要かもしれないね。


王城へとたどり着くと、我々は先ず別室に通され、リアナの着衣をこの国の一般的な女性が着る服らしい落ち着いた感じの服装へと着替えさせられた。


私が用意したアニメキャラの服は見事な服と褒めて貰えたけれど、それを着て王様に会うのは駄目だったか。


リアナが着替え終わった後、再び私達は国王に会うために案内されたが、今回の通路はこの前王城を案内された時の通路とは違う通路で、しかも王城だというのに人がまるでいなかった。


その事を案内の使用人に聞くとちらりとリアナに視線を向け、察しろという表情を私にした。つまり、そういう事か…。


まあ、確かにこの国の人にとって魔族と呼ばれる人たちは恐怖と怨嗟の対象。

衆目に晒すよりは内々にしておいた方が良いだろうね。


そして、私達は程なく見知った通路へ抜けた。


今回も国王と会うのは謁見の間では無く、王国の首脳が会議する時に使われるらしい円卓が置かれた部屋だった。


理由はわからないけれど、私的には謁見の間よりこちらの方が気が楽だ。


通された部屋には既に神官の老人や宰相、将軍達が居並んでいて、私達は誘導された席に座った。


すると、五分も経たない内に国王が来たとアナウンスがあり、奥の扉から国王が入室してきた。


国王は既に私が魔族の女性を伴っている事を聞いているのか、リアナを見ても特に驚くことも無く国王の席へと着席した。




「勇者殿、カイエンブルクの攻略に成功したと聞きましたぞ。

 先頃の宿屋街の開放からまだそれ程の日にちが経っておらぬというのに、更にめざましい活躍ぶり。比類なきご活躍という他ありませぬ」


「出来れば城や街をあまり損なう事なく攻略したいと考え、その為少々手こずりましたが、何とか大きな被害もなく奪還することが出来ました」


「それは素晴らしい。

 して、カイエンブルクの城と街の様子は如何であっただろうか」


「不死の者共とそれらを操る死人使いらが占拠しておりました」


それを聞き、同席の者達が一様に青ざめた。

やっぱりいくらファンタジーな世界だといっても、忌まわしい事には変わりないか。


国王が沈鬱な表情で項垂れてしまったので、代わって宰相が問いかけてくる。


「その不死の者共というのはやはり…?」


「ええ、恐らくカイエンブルクや近隣の村や町の住人や兵士達でしょう」


宰相はそれを聞いて思わず想像してしまったのか、ウッと小さく声を上げると青ざめた顔色がさらに土気色に。


次は将軍が問いかけてくる。


「それで…、その…。住人や兵士達の遺骸は…」


「住人や兵士達の遺骸は全て高温で焼却処理し、土に戻しました。

 しかしその際、目立った遺品などが有れば除けておく様にしましたから、カイエンブルクを引き渡す際にそれらも渡せると思います」


「…ご配慮、感謝いたします」


「それと、カイエンブルクを占拠していた守将と対決した際、死霊術により操られた騎士ヘンドリックとも対決したのですが、守将を打倒したらヘンドリックは我を取り戻し、〝王に返して欲しい〟と私に剣を託しました」


そういうと、私はヘンドリックの剣が入ったケースを取り出し、円卓の上に載せる。


ヘンドリックの名を聞いて円卓の首脳達は色めき立ち、国王がケースの中を検めるように将軍に頷いて見せた。


将軍がケースを開けると、中には鞘に納まったヘンドリックの剣があり、手に取って検める。


ちなみにあの戦いの後、鞘も一緒に回収して綺麗にしておいた。


「ヘンドリックの剣に間違いありませぬ」


将軍がそういうと国王に恭しく差し出す。


国王が手に取り、そして鞘から剣を抜くと、今一度検める。


「確かに、これは儂がヘンドリックに下賜した剣。

 勇者殿、ヘンドリックの無念を晴らし剣を取り返してくれた事、感謝する」


「いえ。ヘンドリックは剣を私に託した後、屍に戻ってしまいましたが、それでも威厳ある騎士の顔をしていました。

 これで、肩の荷が下りました」


「ヘンドリックは我が王国でも名の知れた勇将だった。

 王都から落ち延びた我々が何とかここ迄たどり着けたのも、カイエンブルクでヘンドリックが敵を食い止め、持ちこたえてくれたからに他ならない。

 それ程の者が死して後に死人使いに尊厳を汚されるなど、さぞ無念だったろう」


一同がそれぞれに深いため息をついた。


ふと隣のリアナを見ると、言葉が分らないなりにも雰囲気でどんな話をしているのかが伝わったのか、暗い表情で俯いていた。


まあそうなるよね…。だけど、可哀想だけど仕方がない。



私の視線に気が付いたのか、宰相氏が話しかけて来た。



「ところで、勇者殿。

 お連れになったそちらの女性…、魔族とお見受けするが…」

 

「ええ、王国の人達が〝魔族〟と呼ぶ、森の向こうの住人。厳密には彼女はその森に住む住人ですが…」


宰相氏が驚いた表情を浮かべる。


「あの魔物が徘徊する森に住む者が居たのですか?」


「彼女の話では、あなた達の言う〝魔物〟は彼女達森の住人を襲わない為、森に住むことが出来るそうです」


「なんと…。あの魔物が襲ってくるのは我々だけというのですか…」


「まあ、色々と事情がある様だけど。

 これはあなた達の歴史にも関わる話だから」


「私達の歴史…、ですか…」


私は彼らに、リアナが語った魔族の歴史の経緯を語って聞かせた。


首脳達は話の内容に驚いていたが、その話の多くは王国の人々が知らない遥か昔の歴史であり、王家に伝わる歴史が辛うじて補完するレベルだった。


それはそうだろうね。普通人は長く生きても百までは生きないし、歴史の伝承の殆どが口伝だろうこの世界では特にそうだろう。


驚いた事に、王国の人々が外の大陸からやって来た、と言う事を知って居たのは、王家に伝わる歴史を知る国王だけで、宰相すらその事を知らなかったのだ。


私の話を聞いた後、国王が語り始めた王家に伝わる歴史によれば、王国の人々がこの大陸へと移り住んできたのは、元々住んで居た遠くの国が巨大災害に襲われ、その時〝このままここに居ては人は滅びる〟と神の啓示があったかららしい。


実際に巨大災害に襲われたのかどうかは最早知る方法も無いけれど、元来信心深かかった彼らのご先祖は神の啓示を信じ、船団を組んで決死の思いで大海原へと乗り出し、神の導きのままにこの大陸へとやって来たのだ、と。



しかしこの大陸へと上陸した後、まるで元の土地へ帰るのを阻むかのように長い間激しい嵐が外海で吹き荒れ続け、もはや海を渡る事は不可能になり、それに伴い外海に出る航海術も失われてしまったのだとか。


そんな今は失われてしまった高度な魔法や技術が、昔は色々とあったそうだ。


だがそれらは度重なる魔族との戦争で殆どが失われてしまい、今となっては、例えばこの魔法を防ぐというバリアに覆われた城塞都市を築く事は不可能だし、再び船で他所の大陸へと移り住むことも無理との事。


そういう事らしい。



『でも、嵐が吹き荒れ続けるなんて天候、あり得るのかな』


『このタイプの惑星では自然現象としては起こりえないと思われます、コマンダー』


『起こるとしたら?』


『気象を操作する事によって可能です』


『なるほど、誰かがその様に操作しているのかもしれないね』


『恐らくは』



王家に伝わる歴史を知る国王の認識では、この地は神に導かれてやって来た約束の土地だ。しかしその歴史認識にはリアナが語った、王国の先祖による元々あったリアナ達の国々への大規模な侵略とそれに伴う血生臭い殺戮の末に彼らを森の向こうへと追いやった、という歴史経緯はすっぽりと抜け落ちていた。


だからこそ、彼ら王国の人達からすれば魔族は侵略者であり略奪者であり恐ろしい存在なのだ。


リアナが語った、〝魔族が攻め込むのは故地回復の為だ〟という話こそ、王国の人達にすれば信じがたい青天の霹靂とも言える話だった。



「勇者殿、あなたを疑うわけでは無いのですが、その魔族から直接話を聞くわけにはいかないのでしょうか。

 魔族には我々の言葉が通じず、会話をする事すらままならないのです」


『通訳アシスタント作れるかな?』


『はい、リアナの話す言葉は我々のデータベースに登録されていますから可能です、コマンダー』


『わかった』



私は国王達の目の前で、掌に収まる位の大きさの白い立方体を作り出した。


王国の首脳たちは驚きの声を上げる。



「これは彼女の言葉をあなた達の言葉に通訳する器械です」


翻訳機を彼らとリアナの間に置くと、王国語でリアナに話しかけた。


「これは翻訳機。王国の言葉をあなたの言葉に通訳してくれる」


すると、翻訳機がすぐさまリアナたちの言葉で再生する。


リアナは理解できる言葉が聞こえて来たので驚きの表情を浮かべる。


「あなたが私達の言葉を話せたのはこういう事だったのですか?」


リアナがリアナたちの言葉で問いかけてくる。


翻訳機は直ちにリアナの話した言葉を王国の人達の言葉で再生する。


王国の首脳達がおおっと歓声を上げた。



「つまりそういう事」


「錬金術の技も使えるのですか」


「錬金術ではないけれど、まあ似たような事だと思っていいよ」


「わかりました」



国王がリアナに話しかける。


「リアナ、というのか。

 先ほど勇者殿にお前たち魔族と私達の歴史をお聞きしたが、改めてお前の口から直接その話を語ってくれないか」


リアナは覚悟していたのか黙ってうなづくと、静かに私に話してくれた話を再び語って聞かせた。


王国の人達にとって、森とその向こうの土地に対する知識は皆無に等しく、どんな者達がどの様に暮らしているのかすらわかっていなかったのだ。


特に敵将ガルノフが、本当に全く同じなのかは私には分からないけど、王国の人達と同じ人族の出身だと聞いて、首脳達は目が点になるほど驚いていた。


王国の人は、強力な魔法を使うガルノフを魔人の類だと考えていたのだから。



「王様、どうやら森のこちら側に住んでいた人族は、この城塞都市へと逃げ込んだ王国の人達以外は恐らく殆ど生きてはいないという話です」


「な、なんですと!

 この大陸には南と北に幾つかの国がありますが、それらの国が全て滅びたというのですか」

 

「リアナの話では恐らく。

 彼女が囚われる前から、既に生存者狩りが行われて居たそうです」


「なんと、何故そんな事を…」


「生贄にする為だそうですよ」


王国の首脳達は宿場街やカイエンブルクでの出来事を思い出したのか、顔が青ざめた。


「リアナ、魔族はなぜそのような事をするのだ!」


怒りに震えた国王は、半ば八つ当たりの様にリアナに問う。


リアナは私に語って聞かせてくれたことを、再び彼らに語って聞かせる。


そう、魔族の当代の覇王の異質さを。


それを聞き、王国の首脳たちは項垂れてしまう。


宿場街で味方のゴブリン達を生贄に捧げていた事を思い出した将軍が声を上げる。


「生贄にする者が居なくなったから次は魔族を生贄にし始めたと、そういう訳なのか…」


リアナはただ頷いた。可能性としてあり得るから。


だがリアナ自身は、たとえ異質ではあっても覇王が本当にそんな事をするのか、まだ信じられない部分がある様だった。


「王様、つまり生き残りはこの城塞都市に逃れることが出来た人たちだけで、森のこちらの人はその数を大きく減らしました。

 生き残った王国の人達が魔族と呼ぶ人達との終わる事の無い戦いを今後も続けるのか、それともこの機会に彼らと対話をするのか、今この場で結論が出なくても、考える時期が来たのではないですか」

 

私の提案に国王は項垂れた。


「勇者殿のお言葉、尤もだと思う。

 だが然し、彼らにとって我々に恨みが有るのと同じく、我々にも彼らに根深い恨みが有るのもまた事実。

 この場の我らだけで対話を決めたところで、民たちがなんというか…」

 

「それを決めるのはあなた方王国の人達です。

 ですが、殆どの国民は日々平和に暮らせれば、案外他はどうでも良いのです。

 いずれにせよ、私が魔王を倒さなければその後の話はありませんが、もし私が魔王を倒した後、森の向こうの人達がこちら側にやって来ても、今のあなた達にそれを押しとどめるだけの力が有るとは思えませんよ」


「…考えさせてほしい」


「ええ、私の仕事は魔王を倒す事。

 それ以降の事を考えるのはあなた方の仕事です」

 

国王は私の言葉を聞いて深いため息をついた。


「勇者殿、ご武運をお祈りいたします。

 次はいよいよ王都ですな」


「はい、そのつもりです」


将軍が私にアドバイスしてくる。


「勇者殿、カイエンブルクから王都へかけて、かつては豊かな田園風景が広がっておりました。今は荒れ果てて居る事でしょうが、大軍を動かすのに向いた地形です。

 勇者様はお一人、何か策を考えられた方が良いでしょう」


「ええ、何とかします」


私があっさりと軽く返事を返したのを聞いて、張り詰めていた空気が少し緩んだ。


「王様、リアナの事頼みましたよ。

 ぐれぐれも丁重に、大事に預かってください。

 あなた方にとっても、リアナから学べる事は大きいでしょうし、リアナもまたあなた方を学ぶことが出来るでしょう」


「しかと承った、勇者殿。

 勇者殿の言われる通り、リアナ殿は賓客として遇すると約束する」

 

「はい、では行ってまいります」


「「「ご武運を」」」



こうして私はリアナを国王に預けて城塞都市を後にすると、ドロップシップで基地へと向かった。


次の戦いの準備をしないとね。




王国の首脳陣とも情報共有が出来ました。

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