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詩集:墓守の唄  作者: ねこ山べに子
3/6

おはよう黒(ノワール)


赤色灯にビニールシート

切断死体に人身事故

数分後には笑うキャスター

私の頭に打ちたてられた

黒い旗からは血も出ない


食べやすく切り分けた愛 悲しみ 痛み

ナイフとフォークで しめやかに召し上がれ

膨れ上がる胃 次から次への一過性

泣いてるのは苦しいんじゃないの 空しいからなの


どんなに健気に詰め込んだって

明日は今日を押し流してくのに

どんなに心を砕いたって

私は私にしかなれないのに


全部食べたら死んでしまうから

つまみ食いくらいにしておこう

間違っていると誰かが言ったら

みんなで仲良く袋叩きにしよう

私の世界が平和であれば

何も要らない 本音はいつも

悲鳴も慟哭も四つ枠の中

それがいちばんの幸せだ


テレビ台の悲惨なショーは

電源消して さよならばいばい

あなたの肉は食べられないので

そのまま腐って死んでください


「私の頭に~血も出ない」のところはちょっとボードレールの『憂愁』を意識しました。

でも上手いこといってないのか見せた人は皆にぶい反応でした。悲しい。

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