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007:協会と孤児院

段々盛り上がるように頑張ります。


初投稿作品です。

皆様のご意見ご感想をお待ちしております。

 屋敷を出ると衛兵さんが待っていてくれたようだ。

ゴーシュと一言二言話した後、協会まで案内してくれると言ってくれた。

「ゲイツさん、とりあえずは大丈夫そうですね。リュージ良かったな」と衛兵の表情も晴れやかである。

「まぁな、ただリュージは気をつけろよ」とゲイツが言う。

きっと数日は監視されるだろうと言っていた。


 協会と孤児院は併設されていた。

少し待っているように言われると衛兵が駆けて行きマザーとシスターを呼んでくれた。

マザーは50台位でグレーのいかにも協会関係者ですというような衣装を着ていた。

凛とした姿勢に穏やかな笑顔で「リュージ君、君を歓迎しますよ。我が家だと思って暮らしの心配はしないように」と言ってくれた。

シスターは20台前半位でこの孤児院出身らしい。

名前はアンジェラといい通常は15歳で独立し仕事に就くのだが後から入る子供達が心配でマザーの教えを受け協会の仕事を従事する事にしたらしい。

あだ名は『泣き虫アンジェラ』だったと言っていた。


「お世話になります。色々あって一般常識が抜けている所もありますが宜しくお願いします」と頭を下げた。

「マザー、こいつをお願いします」とゲイツさんも口添えをしてくれた。

「部屋を整理しますので午後にでもお越しください」とシスターが話す。

「それでは又来ます。宜しくお願いします」と告げ衛兵とゲイツさんと協会を出るのであった。



 途中早めの食事を取ろうと衛兵とゲイツさんと一緒に食堂に入る。

料理が来るまでに今後について話をしようということになった。

「衛兵さん・ゲイツさん、本当にありがとうございました」

「おう、頑張んな」というゲイツさん。

「リュージ君、代官に何を言われたかはわからないけど気にすることはないからね」と衛兵。

「出来れば独り立ちできるように色々やりたいんですけど、まだなんとも」つ呟く。

「焦るこたぁねぇよ、とりあえず食べるものと寝る場所の保障があるんだから出来そうな仕事を探すといいな」

そういうと食堂のおばちゃんが食事を持ってきた。


「ああ、そうだ。お父ちゃんが料理の下準備を手伝ってくれるなら助かるって言ってたよ」

前日のお願いが通じたようだ。

難しい事はないけど時間はだいたい昼の1時間前から夕方のピークを過ぎるまで。

野菜を切ったり皿を洗ったりというような仕事だという。因みに週に一度の休みはあるらしい。

「女将さん、宜しくお願いします」そういうと明日から来るといいと言ってくれた。

「とりあえず仕事も決まったことだし一安心だな」

それじゃあ荷物を取りに一旦戻るかと店を出て、衛兵と別れようとした所である事を思い出した。


「そうだそうだ、あの山結構危ないですね。熊らしき爪痕が樹に刻まれていましたよ」そう言うと「な、なんだと・・・」「大変じゃないか・・・」と二人は唖然としていた。

今日この後ゲイツさんは山に入ろうと思っていたようで関係各所と一緒に現地確認するまで入山禁止にした。

衛兵は代官及び現在休暇中の兵士を集めて対策会議を開くそうだ。

「現地確認の際にはリュージ君も同行をお願いできるかい?」と衛兵さんにお願いされた。

戦闘できる人がいるなら安全かなと思い「私で良ければ」と返事をした。

さて、行くかの言葉でゲイツさんの家に荷物を取りに行った。


 荷物を持ちゲイツさんにお礼を言うと協会を目指した。

協会に着くとシスターアンジェラが出迎えてくれた。


「リュージさん、部屋の準備が出来ています」

そう言い案内されるとベッドと机と椅子がある簡素な狭い部屋だった。

「この部屋は旅立ちの部屋と言います。ここの兄弟は15歳で旅立ちますが、その前の一年に色々見つめなおす機会を持とうと個室になっているんですよ」そうアンジェラが話す。

「騒がしいところですがこの部屋は入らないように話していますのでゆっくりしてくださいね」そう言うと協会の仕事がありますのでと退出して行った。


 そういえば魔法の練習をしろと土の精霊が言ってたなぁと思い出す。

リュックをベッドに下ろしポーチの中身を整理しようと中身を全部出してみた。

毛布とレジャーシートは軽いのでリュックに仕舞う。

植木鉢と思っていた物が魔力鉢というマジックアイテムだった事から残りの品々をじっくり見てみる。ん?そういえば何か魔法あったなと思い出した。

「魔法オープン」と呟く。


魔法

【らくのう魔法】:Lv1

スペル:なし

【付与魔法】:Lv1

スペル:鑑定【物品】:Lv1

エンチャント:【伸縮/拡張】【重量軽減】

【無属性魔法】:Lv1

スペル:エナジーボール

【土属性魔法】:Lv1

スペル:サンドボール


 おおぉ、鑑定があるな。これで何か情報が出れば楽だぞ。

そう思い魔力鉢を持って「鑑定」と呟く。

【魔力鉢】:魔法伝導率が高い植木鉢。この植木鉢で育てた植物は良質な実や種が出来る。


「へぇぇ、便利だな」

麦わら帽子を持って鑑定と呟く。

【麦わら帽子】:日除けを目的とした帽子。通気性が良く夏場は快適。


 片っ端から鑑定してみたところ2個引っかかった。

1個目は山を降りる時に使っていた木の杖だった。

【ディーワン】:見た目は120cm木の杖。伸縮自在で魔力を流すと60cmモード・30cmモードになる。

2個目はシャベルだった。

【ディーワン】:見た目は砂場とかで使う小さいシャベル。魔力を流すと形状が変化する。


 ん?何で名前が一緒なんだろう・・・。

シャベルを良く見てみる。砂などを掘る部分は普通だったけど持ち手の部分が空洞になっていた。

この杖とシャベルの持ち手の部分もしかして連結出来る?。


 杖の地面につく部分にシャベルを刺してみる。

歪なスコップだなと思ったけど変化はなかったようだ。

シャベル部分を上に向け杖の中ぐらいを握ってみる。

あれ?そういえば魔力を通すんだっけ?そう思ってゆっくり魔力を込めてみる。


シャキーン・・・シャベルの部分が一瞬で黒い刃になり鎌に変形した。


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