日常…?
やーやーやーやーやややー
どうも。感想お待ちしております。
学校を早退して、俺は病院に向かっていた。
友人が事故ったっていう理由をつけて帰ろうとしていた。
「どこへ行こうと言うのだね?」
どこぞの大佐風なセリフが後ろから聞こえてきた。
俺はまっすぐ家に帰りたいのでその声を無視して歩き出す。
「あ〜つ〜き〜きゅ〜ん〜待ってよぉ〜ん」
体育をやっている生徒たちからの嫉妬の目線が痛い。
仕方なく振り向く。
やはり雪さんだった。
「何ですか…俺は都合のいい早退理由ができたので早退してるんですけど…」
「その都合のいい理由のある場所に貴方を連れて行く使命があるの。そしてそこで…私と…うふふ…」
なんかものすごい怪しい笑みを浮かべている雪さん。
俺は無視して歩き出す。
「冗談よぉ〜だから待ってよぉ〜ん、もぉーいけずぅ〜」
周りからの視線も痛いことだし、なんか俺が無視したら道で危ないことを言われかねないので一緒に帰ることを決意した。
それが…その決意が、なければ…って考えるとフラグが立つな。
どうでもいい発見をした俺だった。
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それから特に何もなく、雪さんと世間話をしながら病院に行った。
ちなみに世間話とは…
「揚羽本手が一番でしょ?!」
「いいや、押車だな!」
という世間話をしていた。
そして時は流れて病室。
「今回は何とぶつかったの?」
「…トラックだ」
なんでこいつ生きてんだ?
この疑問はこの場では禁句だと悟った。
「なんでおめえ生きてんだよ」
雪さんがなんのためらいもなく言った。
この人、すげぇなと一人感動していた。
「引かれる寸前、俺は飛んでトラックにへばりついたんだ…それでトラックは急ブレーキ踏んでっから俺はすっ飛んで少し怪我をしただけで済んだ」
なんだろう。こいつは目の前から危険なものが迫ってきた場合、まずジャンプする習性があるのか?バイクの時も飛んだせいで玉潰したのに。
「そ、まあどうでもいいや。じゃあ私たち、ここでえっちな営みをさせてもらうから」
雪さんはそう言って服を脱ぎ始める。
まずい。
この場には俺と雪さんと流医しかいない。
「勝手にしろ…そういえば、妹がもう一人欲しかったからちょうどいいな」
この通り、流医は全くの役立たずだ。
だから俺は無言で立ち上がり、この場を立ち去ろうとした。
が、雪さんに股間を掴まれ…
「どこへ行こうと言うのだね?」
地味に玉を潰してくるこの人恐ろしい。
かなりの激痛を与えてくると同時に、快感も与えてくるという荒技。
なんという僥こ…もとい!不幸!?
そこへ俺の天使が舞い降りた。
「お母さん、何やってるの?」
「ん?あらつぼみ。これから与義キュンとえっちな営みをするの。だから服を脱いで」
「いや、さすがにここでするのはどうかと思うよ。うん。私の将来的にも」
確かに。母親が息子の友達とプロレスごっこをした病院には、気まずくてあまり来たくないな。
「ほら、つぼみたんの将来のために、ここはひとつ、諦めてくダセェ」
「だから将来のために私が与義とえっちするの」
お?展開が読めなくなってきた。
何か、ここの部屋に漂う空気が俺に逃げろと言っているように感じれた。
おそらく全くそんなことはないのだろうが。
「つぼみが?与義キュンと?」
「えっちするだとぉ?!そんなのお兄ちゃんがゆるちまちぇん!」
ものっそい気持ち悪い喋り方をする流医に対して、キモいと言いたい衝動に駆られたが、それ以上に俺はこの場を去らなければならない使命感が…
「じゃ!俺は飲み物を買ってこようっと!」
「「どこへ行こうと言うのだね?」」
「グゥッフットゥッ!?」
なんか変な声が出てしまった。
今回は二つの手が俺のビックマグナムセットを握り潰している。
今度の痛みは尋常じゃなかった。
さすがにやりすぎたことを悟ったのか、二人は手を離す。
「こ、これが、まっことの、穀潰しや…」
俺はそう言った後、意識を失った。