第三歩 準備も大事
あまり進展はないです…
悟達がゾンビの詰まった剣道場から脱出した頃、地獄絵図になった駅前に一人の女性が歩いていた。
「まったく、ここに生存者いるの~?」
そう呟きながら女性は悟達のいる学校の方へと歩いていた。
「悟!この後どうするのっ!?」
「俺の家に行くぞ!聖夜達に連絡しておこう」
悟は携帯を取り出して電話番号を入力して聖夜に電話を始めた。真は周囲の警戒をしていた。
「もしもし?聖夜?悪い!諸事情で剣道場キープ出来なかった。すみません…はい…で俺の家に来てくれ。そうそう、じゃまた後で」
「あっ、終わった?」
「ああ、説教を少し喰らったがゾンビに喰われるよかましだな」
「だね~そうそうこれがあったよ」
真は手に鉄パイプを持っていた。
「なかなかいいじゃないか。それ真が使っていいよ。それじゃあ俺の家に行くか」
「うん!」
聖夜と早苗は剣道場に向かって歩いていた。
すると聖夜の携帯が震えだした。
「うわっビックリした!誰だ?ああ悟だ。」
「なんかあったのか?」
「さぁ?もしもし悟?ああ!?キープ出来なかった!?」
「貸せ。キープ出来なかったか。次は許さんぞ。ん?ああ、分かった。じゃ」
「厳しいね~。でなんだって?」
「悟の家に来いってさ。知らないけど」
「俺が知ってるよ、行こうか」
2人も悟の家に向かって歩き始めた。
悟の家は学校から十分ほど歩いた場所にあり、ゾンビが道路を闊歩していたが聖夜と早苗はなんとか避けて悟の家に着いた。
「さぁ着いた。悟達はもういるからノックして出てくるだろー」
トントンと叩くとなかからハーイという声が聞こえてきた。そしてガチャリと鍵を開ける音がして中から真が出できた。
「いらっしゃーい、悟は中にいるよ。」
「「おじゃまします」」
「ごめんね~いきなりの移動で」
「しょうがないよ」
「やっと休めるな…」
などと3人はリビングに通じる短い廊下を歩きながら話していた。
そして3人がリビングに入ると悟がテレビを見ていた。
「いらっしゃい。まぁゆっくりしてくれ。」
聖夜はテレビを見ると、ニュースが流れていた。
「千葉県で謎の火災や傷害事件多数。おいおい、ゾンビがいますよ?情報がおかしくね?」
「確かにな。聖夜、パソコンを貸すから情報を集めてくれないか?」
聖夜はうなずいた。
「真と早苗は俺の手伝いを頼める?」
「いいよ、何やるの?」
「この家から使えそうな道具を探すよ。まずは二階から探すか」
早苗と真はうなずいた。
「そうだな。最初は物置部屋になった奥の部屋から探すか」
三人は物置部屋の中を探しているときに早苗は悟に質問をした。
「なぁ、悟?お前家族はいるのか?」
悟は一瞬悲しそうな顔をしたがすぐにわらいならがら
「外国にいるよ~」
とだけ言った。
気まずい空気を変えるかのように聖夜が下から呼ぶ声がした。
「今行くぞ~」
と言って悟は部屋から出て行った。
「ねぇ、早苗ちゃん私たちもいこ!」
「・・・そうだな」
2人も部屋をでた。
次回くらいには戦闘をさせてみたいです。
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