表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

望郷の唄

作者: ナユタ

バイバイ 元気でいてね

遠くで手を振る記憶の奥

僕はそれに答えなかった

いつでも帰って来れるから



別れに涙は出てこない

これからのことで精一杯

でもそれ理由になってない



積み上げたものを退かした

ゼロからやっていけるかな

とても怖いよ 当たり前だ

手を振る君が羨ましい



後になって

振り返って声出して

返事しておけば良かったのになぁ

記憶のそれが誰なのか

見覚えある気はしていたんだ





バイバイ もう行かなくちゃ

遠くで手を振る故郷(ふるさと)

僕はそれを見ていなかった

いつでも思い出せるから



別れがあるからまた出会う

これからも使う名台詞

割り切る理由に打ってつけ



積み上げたものを壊した

ゼロにはならず残るもの

棄てられないよ 当たり前だ

手を振る君に預けよう



後になって

振り返って手を振って

涙堪えなければ良かったのになぁ

記憶の人が預かった

記憶があるからゼロじゃないんだ





記憶は泣く 時は流れた

怖いよ 棄てられないよ

最後に返事を 別れの涙を

あの日の僕にサヨナラを




今になって

振り返って手を振って

返事しておけば良かったのになぁ

記憶の僕が待っていた

言葉があること知っていたんだ




ただいま 元気でいたよ

笑顔で手を振る記憶の僕

「おかえり」が聴こえる

テーマは「ふるさと」。短編集に投稿していない唯一の作品となっています。サヨナラではありませんが、私も作品投稿する機会が減りそうで、それと重ねてみました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ