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また明日

作者: Uka

「はぁ…」

すっかり冷えた夜の公園で、私はベンチに座りながら溜め息をついた。

今日は久しぶりに仲の良い友達と飲んで、心の底から笑ってきた。

それなのに…なんでかなぁ。例え仲良しでも、みんな『社会』っていう大きな世界にでていくと、昔みたいに無邪気なままじゃいられくなるのかなって…会社がどうとか、上司がどうとか… うん。分かるよ。私だって働いてるから。でも…

『なんだかんだ言ったってもう子供じゃないんだしね。勢いだけで進めないよ』なんか淋しかった。

友達の言ってる事が分からないわけじゃない。

それもそうだと思う。

けど… けどね、

例え『社会』って壁が大きくても、昔みたいに無邪気で勢いがあってもいいんじゃないかって私は思う。

確かに、自分を殺してでも周りに合わせたり、合わせてたつもりでも衝突したり、正直ウンザリする事なんていくらでもある。 『やってらんない』

なんてしょっちゅう思う。 でも、私はそこで守りの態勢に入ってしまうのだけは嫌だった。どれだけ衝突してでもいいから、自分の中にある勢いだけは消したくない。

そう思ってた。

友達も社会人やる前はそう言ってた。だから…

なんか淋しかった。

「やっぱ変わっちゃうのかなぁ」


私は独り言を言った。 私はまた、大きな溜め息をついてベンチから立った。

例えみんなが変わってしまっても、私は私でやればいい。 守りになんか入るもんか。 負けてたまるか。

「うっしっ!!」

気合いを入れた。

また明日が始まる。

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― 新着の感想 ―
[一言] 旧友と会う時だけは、昔のようにはしゃぎたい。そんな気持ち、大切だと思います。
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