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チートな俺は、Gクラス。  作者: 夜来
チートな俺は、Gクラス。
16/51

第15話:アルトは、クラス対抗戦へ出場することとなった。

ネタバレ? テンプレどおりだから気にしない。


あ、そうそう。 友達のプリントとか挟むファイルを偶々チラとみたら、

「テイルズ・オブ・エクシリア」


エクシリア…だと!? …と、マジでビビリました。


俺そんなつもりで街の名前決めたんじゃないのに…。

――Side アルト――



「さてー、今日はクラス対抗戦についてだー」


―――入学から10数日が経った。 俺も、結構学園に慣れてきたところだ。

今はLHR(ロングホームルーム)の時間だ。 時間は、7時間目。 眠い…。

この世界にもLHRあるんだな…と思っていると、ジェイ先生はそう話し出した。


「お前ら知ってるかもしれないがー。 この学園には1年生だけのクラス対抗戦があるんだー1年恒例だなー」

「1クラス5人でチーム組んでー、トーナメント方式で優勝を争う…簡単に説明すると、そんな感じだなー」


…簡単に説明しすぎじゃね?


その後続けられたジェイ先生の説明によると、1年だけのクラス対抗戦、『XCMエクシル・クラスマッチ』のルールは、こんな物だ。


先ほどジェイ先生が言ったように、1クラス5人でチームを組み対抗戦に挑む。

トーナメントはAクラスがシードで2回戦から登場することになり、それ以外のクラスはくじ引きで相手が決まる。


5人は1~5番手に分けられ、相手の同じ番号と1対1で直接対決することとなる。

格闘、魔法、【チカラ】の使用なんでもOK。 「ただ、相手を倒すことだけを一番に考えろー」だと。

ただ、あくまで対抗戦なので殺すような攻撃はNG。 致死攻撃防止用魔術が掛かっているらしい。


とまぁ、説明はこんなもんだ。

因みに、『XCM』という通称はあまり使用されず、「クラス対抗戦」が一般的である。 じゃあなぜ作った。


「こんな感じだなー。 …まぁ当たり前のようだがー、毎年Aクラスが優勝しているなー」


やっぱりか。


「だがなー? 私はー、このクラスで優勝できると思うぞー?」


…確かに。 エイナやメテリア、そして《爆速》の二つ名を持ったお坊ちゃま風の少年、ヨハン。

二つ名を持つ奴が3人もいるんだ。 勉学は知らないが、戦闘では意外と上位に食い込めるかもしれない。


だが、Aクラスの精鋭5人は、格闘か魔法、【チカラ】に関してはトップクラスの実力だろう。 あの負けず嫌いも入ってるだろうし。

幾ら3人だからといって、勝つのは難しいか。 …いや、というよりこの3人が選ばれるかも分からないし…。


「というわけでー、私が1-Gのメンバー5人を選んで作ってきたぞー」


…こういうのは、皆で話し合って作るもんじゃないのか?

…えーっと?


[メンバー表 1、アルト=シューバ 2、ミリア・メテリア 3、ザリアント=ヨハン 4、エイナ・ユーグリッド 5、アリス・ローマイ]



…うん。見事に全員入ってますね。 ちくしょう。 別に参加して戦うのは良いんだけどさ…。

何かめんどくさいことになりそうだ。 …うん、なんかだけど。


「お、俺? 俺で良いのか、先生?」


エイナは驚いたように、ジェイ先生に尋ねた。 自覚無いのか?


「なーに言ってんだーユーグリッドー? お前、この前の実技で岩巨人(ゴーレム)をスパッとやってたじゃないかー」

「あのくらいの剣士が居ればー、戦力になることは間違いないだろー」


…そうだった。  この前の実技でのこと。 内容は、武器を使っての戦闘だった。

杖を持つ者は魔法で、拳でなら接近戦で先生の生み出す魔獣を倒していく、というものだったのだが…。

エイナの相手になったのは、体長5mほどのゴーレム。 もう明らかに体格が違う。 大丈夫かと思ったのだが、エイナの《金剛剣士(ふたつな)》は、それほど甘くなかった。

エイナは向かってくる敵に、剣を振るだけ。 勿論普通の刀身では一刀両断なんてすることが出来ず、最高でも傷がつくだけ


ズドオオォォォン!   …えっ?


エイナが横に薙いだ剣は、ゴーレムを楽々上と下にお別れさせ、ゴーレムはその場で硬直、僅かに角度のついた切り口で滑ったのか上半身は地に落ち、そのまま消えた。

…後で聞いた話によると、エイナは剣士として一流になるべく、人が使うにはあまり効果が無いだろう魔法も覚えているらしく。

先ほどのは伸長(ストレッチ)。 刀身を延ばし、【チカラ】で最高硬度にし、スパッといったわけだ。

俺は、エイナに《金剛剣士》が付いた理由のもう1つに『「金剛」のように強いから』というのがあるんじゃないかと思った。



…俺?  全長10mぐらいのワーム(顔が(ドラゴン)の大蛇魔獣)を蹴りでぶっ飛ばしてたな。 【チカラ】で威力を増強させて。


「んでー、メテリアは皆知ってる通り、あの魔法の威力でクラス対抗戦に出ないほうがおかしいよなー」


「は、はぁ・・・」


メテリアは困惑気味だが、確かに先生に一利ある。 …でも先生。 そのセリフは脅迫に聞こえますよ?


「ヨハンは二つ名持ってるのもそうだがー。 …チームに女ばっかりだとアレだからー、出てもらうぞー」


「僕、そんな理由で出るんですか…?」


お、喋った。  ヨハンは黒髪で…なんていうんだろう、お坊ちゃまカットの少年だ。

メテリアに聞いたんだが、女子の間では可愛いと人気らしい。 ま、どうでもいい話だな。

半分理不尽な理由で出場させられるヨハンに、人知れず、心の中でサムズアップした。 頑張ろうぜ。


「んでー、ローマイは別に二つ名とか持ってないけどー、自然操作系(ネイチャリング)の【チカラ】が凄かったから、入れさせてもらったー」

「なんだっけー、その【チカラ】…」


「………【密林地獄(ヘル・ジャングル)】………です」


……おぉ、怖すぎる名前だ。 声は可愛いのに。


名前を呼ばれた途端に体をビクッと強張らせたアリス・ローマイは、長いストレートの黒髪を持った背が小さい少女だ。縁が緑色のメガネをかけている。

前髪は目にかかるほどで、クラスではあんまり目立たない()だ。


しかし、彼女の持つ【チカラ】、【密林地獄】は名前と比例した恐ろしい【チカラ】なのだ。

彼女の試合が来たら、教えることにしようかな。


「…でー、シューバ」


「…お前は問答無用でキャプテンだなー。 【クリエイター】で、何でも良いから敵潰して来いよー」

「それがトップでも誰でもだー」


えぇぇぇ…いや、自覚はしてるけどね、この【チカラ】。

だけど其処までぶっきらぼうにしなくて良いんじゃ…。 俺にだってモチベーションが…。


「いいかー?」


「…はい」


俺は、断る事をせずにすぐ返事をしたのだった。


―――


「というわけでー。 今回は終わりだー。 他のみんなは応援を一生懸命するんだぞー」


…テンプレ通りのメンバー発表が終わった後、メンバーの俺達5人は、顔を合わせた。


「あと2週間か? それまでに順番やら決めなくちゃいけないな。 それに、実力アップのために特訓もな」


エイナが声を上げた。 そうだな、親睦も深めないといけないし。


「…が、頑張りましょう」


メテリアが恥ずかしそうに声を上げた。 …大丈夫か?


「うん、上位に入ることが出来るように頑張ろう」


ヨハンがメテリアの声に反応するように言う。 …そういえば、コイツの《爆速》ってなんだっけか。


「……がんばろ……」


…そんな小さい声で言うのはローマン。  か細い声だけど、何か不安。


「…よーし、優勝だな、目標は。 頑張ろうぜ、皆」


俺がそういうと、皆が一瞬「え、優勝なの?」という顔をしてから頷いた。 「お、おぉ…」みたいな感じで。


…え、優勝ちゃうの?


それはともかく、クラス対抗戦でのチームが決まり、動き出す俺達だった。

此処からクラス対抗戦まで、その道のりは苦難の連続だった。 いろんな意味で。

近々、別キャラでのサイドストーリーを作中にはさみたいと思います。

そのキャラですが、候補として

ナシズ=シューバ、エイナ・ユーグリッド、ダント・サスティーフの3人のうち誰かにしたいと思うのですが、…決まらない。


誰が良いか感想にでも書いてください。 多いキャラに決めたいと思います。

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