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025: 雨――彼を待つ

 雨が降る

 待ち合わせの場所に着いた

 まだ、来ていない

 少し早かったかな―


 結構強く降ってきた

 びしょ濡れで来るんじゃないかな

 まっ、殺しても死ぬようなヤツじゃないから

 しょうがないな―


 店の中でお茶を飲む

 こうして見てると雨も悪くない

 滴の音はギターの響き

 まだかな―


 雨の音がずっと続いていく

 じっと聞くのも飽きて来た

 少し遅れてるのよね

 泥だらけになってなければいいけど


 今日買い物に付き合ってくれる店が

 窓の外に見える

 あそこは何でも屋さん

 何買おうかなー


 この店はカップルが多いな

 どうも落ち着かない

 早く来いよ

 まだかなー


 何だか悲しくなってきた

 気の短いあたしが待ってやってるんだぞ

 あれっ? 霞んで見える

 えっ?


 と、テーブルの上が赤……赤い花ひとつ

 見上げると彼の顔

 立ち上がって腕をひっぱる

 片手に花を持って


 そこに置いてていいって?

 花なんかくれたの初めてじゃない!

 ぜーったい捨てたりなんかしない


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