まずはニューヨークへ
「ニューヨーク行きの便の搭乗を開始致します。」
搭乗開始の連絡がラウンジスタッフからされる中、
俺は優雅にコーヒーを飲んでいた。
向こうの世界から帰ってきた俺は、ブランド物で固めた。服からバック、靴、スーツケースに至るまで。
そして、まずはアメリカに行くことにした。
とりあえず行き先は、ニューヨーク。
ファーストクラスを予約し、ホテルは、
エクス・シセルス・ホテル・ニューヨークの
スイートを予約した。とりあえず1週間。
代理人を通したけど、流石に驚愕された。
このホテルは一泊約400万もする。
つまり、一般家庭の年収が一泊で消し飛ぶんだ。
まぁ、世界の覇者になって、金銀財宝を集めまくり、
創造神様からも莫大な資産を貰った俺からすれば、
まぁ…そんなもんかって感じだけど。
昔の俺なら気絶してたかも。
向こうでは専属のドライバーを付けて、
ニューヨークの観光名所をゆっくりと満喫する。
急ぐ必要はないんだ。ゆっくりと。それが肝心。
どこから情報が漏れたかは知らないけど、俺が
この羽田空港に着くとすぐに羽田空港の最高顧問の方が挨拶に来てくれた。
そこからすぐにこのラウンジに通され、
今に至るってわけさ。
まぁ、このラウンジに利用もここまでかな。
最高顧問がまた来たし。
「冴島様。飛行機のご用意ができました。こちらへどうぞ。」
「ようやくか…。ん?そういえば、スーツケースは預けたが、俺のリュックは?」
「スタッフに指示をして、先にお席に運ばせております。」
「ありがと。だが、リュックだけは自分で持つから次はいらんぞ。」
「かしこまりました。それでは、いってらっしゃいませ。」
俺は最高顧問の言葉を背に受けながら、ファーストクラスの座席へと足を進めた。