表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/173

キャノピー損傷(F16ファイティングファルコン)


高度27,000フィート、スピードマッハ0.85。コックピット内の緊張がピークに達する。私、ジェイソン・リード大尉は、F-16の操縦桿を握りながら、目の前の計器盤に異常がないかひたすら確認していた。そんな中、突然、キャノピー警告灯が赤く点滅し始めた。冷静を保つために深呼吸をして、キャノピーのハンドルを確認する。外側へと力強く押し出すが、警告灯は消えない。直感が告げる、これはただの警告ではない。


一瞬にして、キャノピーにひびが入る。この高度では、キャノピーの損傷は致命的だ。方向感覚の喪失や構造的ダメージが懸念され、最悪のシナリオでは射出しか選択肢がない。


突風が機体を揺さぶりながら、私はスピードを180ノットに落とし始める。エア漏れが始まった。

警告は続く。AIR SOURCEノブをOFFにし、10秒から15秒待ってからNORMに戻す。この間、息苦しさを感じつつも、100%酸素を確保するため酸素マスクをしっかりと装着する。


私は、できる限り冷静を保ちつつ、未知の状況と闘いながら、生還を目指す。この瞬間、パイロットとしての訓練が真価を問われているのだと、深く自覚する。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ