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バルカン砲の弾丸(F16ファイティングファルコン)



M505 弾頭信管

ジョン・ハリスは整備格納庫の中で、新しい整備士たちにM505信管の詳細な機構を説明していた。彼の手元には20mm M56高性能爆薬焼夷弾(HEI)があり、その信管の内部構造を示す図を指しながら、言葉に力を込めて語り始めた。


「M505A2およびM505A3信管は、M56 HEI弾頭に使用されている。この信管は、点火と遅延アーム機構、そして安全装置を備えた優れた設計だ。信管の先端部分はアルミ製のウィンドシールドで覆われており、衝撃を受けると潰れて発火ピンを起爆装置に押し込む仕組みになっている。」


ジョンは信管の図を指し示しながら続けた。「この信管には、遅延アームと起爆装置の安全機構が備わっている。これは、異常な状況下でも誤作動を防ぐために設計されているんだ。たとえば、軽い接触や雨には反応せず、0.040インチ厚の2024-Tアルミニウムに当たると起爆するようになっている。」


ジョンは信管の内部に目を移し、細かい部品の配置を説明した。「発射時には、ボールローターとCリングにかかる加速度と摩擦力が、信管の移動を抑制する。これにより、飛行中の誤発火を防ぐんだ。発射後、飛行弾の回転速度が49,800rpmを超えると、遠心力によってCリングが開き、ボールローターが回転して起爆装置と発火ピンを一致させる。」


彼は続けて、信管のアームが完了する距離についても触れた。「アームは、機体から30~65フィート離れた地点で完了する。これは、飛行中に誤ってアームが作動するのを防ぐための安全装置なんだ。」


PGU-28/B 半装甲貫通高性能爆薬焼夷弾(SAPHEI)

次に、ジョンはPGU-28/B弾薬について説明し始めた。「PGU-28/B弾薬は、M56弾薬の代替品として使用される。この弾薬は、同じ薬莢と雷管を使用し、改良されたWC872ボール推進薬を使用している。そのため、ガンや弾薬搬送システムとの互換性が問題なく保たれている。」


ジョンは弾頭の材質についても詳しく説明した。「PGU-28/Bの弾頭は、15B27鋼棒材から機械加工され、その後硬化処理されている。これにより、装甲兵員輸送車や装甲ヘリコプターのような軽装甲目標に対して高い性能を発揮する。」


ジョンは弾頭の内部構造に言及し、説明を続けた。「弾頭には、2種類の焼夷化合物、高性能爆薬、ジルコニウムペレット、銅製の回転バンド、アルミ製のノーズ、サポートディスクが含まれている。ノーズの焼夷剤は、衝撃により点火され、次に弾頭内部の焼夷剤を点火する。この燃焼過程によって、RDX高性能爆薬が起爆するんだ。」


彼は弾頭の遅延メカニズムについても説明した。「焼夷剤の燃焼は遅延を生じさせ、弾頭が目標を貫通した後に爆発するように設計されている。爆発により、弾頭の鋼製ボディが破片化し、ジルコニウムペレットが長時間持続する火花を生じさせ、火災発生能力を高めている。」


ジョンは、これらの詳細を説明しながら、弾頭と機体の間にあるシールの役割についても触れた。「シールは、弾頭とノーズの間にある活性化合物を保護し、加速度の重力に対する機械的支持を提供するんだ。」



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