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潜水艦「しらゆき」のオホーツク海での魚雷戦

オホーツク海はその静寂を破り、深い海底に潜む「しらゆき」からの指示が艦内に響いた。乗員たちは各自の持ち場で緊張感を持ち、次の命令を待っていた。




「今度こそ敵を撃破する。取り舵一杯、大回頭360度!」と、艦長の鋭い声が響いた。

艦長は、敵潜水艦「シエラワン」を追尾し、その動きを封じるための一連の指示を乗員たちに下していた。


「攻撃位置に到達しました」と、航海士が報告した。艦は攻撃態勢に入った。魚雷発射管の準備が完了した。


「魚雷発射準備、全速前進!」艦長は力強く命じた。全速前進の命令が伝えられ、艦は敵との間合いを詰めるべく、最大速度で航行を始めた。


「最大船速、面舵一杯。バラストタンク中、全速前進!」


操舵士が命令を反復し、バラストタンクが迅速に調整された。


「シエラワンが激しい機動開始した模様です」と、ソナー担当の下士官が報告した。

「魚雷発射。」

「深度302メートルに到達。」

「キャビテーション音を確認」「魚雷発射の模様です」


「了解、シクヴァルか?」艦長が指示を出す。敵の最新兵器を警戒する。

「発射されたのは通常魚雷のようです」と、ソナー担当が報告した。


通常魚雷であれば、回避可能な距離である。


「なんでシクヴァルを撃たないんだ?」シクヴァルは高速だが射程が短い。敵がその射程内に入るのを待っているのかもしれない。


「進路250、取り舵一杯」

「了解、進路250、取り舵一杯」操舵士が指示を復唱し、進路を変更する。


「魚雷一番、二番、シエラワンをロックオン。目標の現在地は方位288、距離6マイル。北に向かって31ノットで逃走中」


「魚雷が敵に着弾するのは時間の問題だ。シエラワンまで、距離3マイルを切った」


「敵魚雷、方位290、距離1マイルでアクティブになりました。まだ捕捉されていません」敵の魚雷も本艦に接近しつつある。


「ノイズメーカー展開」ノイズメーカーを使って、敵魚雷の追跡を妨害する。

「目標まで0.5マイルを切りました。」


「魚雷命中を確認」


「敵魚雷を回避する。面舵いっぱい、方位290」

「了解、面舵いっぱい、方位290」


「敵魚雷は本艦前方1マイルに接近中。アクティブに切り替え」

ノイズメーカーを再び展開し、敵魚雷の追跡を回避する。


「しつこいやつだ。敵魚雷が命中コースに入っています。

「衝撃に備えろ。全艦、状況を報告しろ」


全乗員が緊張し、衝撃に備える。

激しい衝撃だった


「機関室浸水が中」

「エマージェンシー浮上。」

「了解。機関室との連絡が取れません。」


「水面まで300フィート。浮上したらすぐに機関室への対応

「残り200フィート。浮上します」艦が浮上


「浮上完了。」「状況を確認」艦長が浮上後の状況確認を指示する。



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