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単機でのレーザー誘導爆弾(LGB)投下(F16ファイティングファルコン)


ミッションの前準備

 飛行前に彼は慎重に目標データの確認を行う。今回の任務では、標的は北朝鮮領内にあるPupo-riの巨大な港施設で、主要なターゲットは2つの大きなクレーンだ。クレーンは港の中央に位置しており、それぞれ黄色と赤色で簡単に識別できる。しかし、周囲に建物が密集しており、精密な攻撃が必要だ。

彼はコクピット内で、ディスプレイに映し出されたフライトプランを確認し、ステアポイント7を右クリックして偵察モードを選択した。次いで、偵察ウィンドウが表示され、標的リストからPupo-riを選択する。リスト上で「loading crane(黄色)」を選び、画面にはクレーンが中央に表示された。彼はカメラの位置を256度の方位に調整し、ズームアウトして景色を確認した。この視点は、実際に目標にアプローチする際にTGPに映るものと非常に似ている。


精密なステアポイント設定

 ステアポイントは標的のおおよその位置に設定されているが、彼は正確なDMPI(Desired Mean Point of Impact)を設定するため、偵察ウィンドウの「DESIGNATE AS TRG STPT」ボタンを使用する。座標をメモし、飛行中に2つの標的を破壊する計画を立てる。次の標的である赤いクレーンの座標を確認し、ノートに「N37°48.440‟ E126°14.748‟」と書き留める。適切な進入方位を探し、最初の標的を破壊した後にステアポイント7の座標をメモしたものに変更して、再度南側から攻撃する計画だ。


フライトの開始

 彼はステアポイント6の10マイル手前まで到達した。装備されているのはステーション3と7に搭載された4発のGBU-12ペイブウェイII 500ポンド爆弾だ

彼はIP(Initial Point)に接近しながら、MASTER ARMをARMに設定し、A-G(空対地)モードを選択した。機外灯を消灯した。左のMFDマルチファンクションディスプレイにはFCR(火器管制レーダー)ページが表示され、右のMFDにはHSDホリゾンタルシチュエーションディスプレイが表示される。左MFDのダイレクトアクセスボタンでTGPターゲティングポッドページを確認し、TGPが使用可能であるかを確認する。TGPはSTBYモードからA-Gモードに切り替えられ、現在のステアポイントを指向していた。


システムの確認

 彼は、UFCアップフロントコントローラーでLASERページを開き、TGPのコードを「1511」に設定した。これはターゲティングポッドから照射されるレーザーのコードで、兵器側のコードと一致している必要がある。また、レーザー・スポット・トラッカー(LST)のコードも設定し、僚機のTGPからのレーザーを探知できるようにする。

彼はA-GレーザーをCMBT(Combat)モードに設定し、レーザーが正しく作動することを確認する。HUDとTGPには、レーザーが発射可能であることを示す「L」の表示が見える。点滅する「L」はレーザー照射中をを意味している。彼はこれらの確認を終え、IPへと接近した。


ターゲットへのアプローチ

 彼はターゲット・ステアポイントを選択し、標的に向かって飛行を続ける。計画通り、方位256度で攻撃に向かう。TGPは標的を指向し、彼はHUDに表示される目標を見据えながら、慎重にアプローチを続けた。すべてのオンボードセンサーが標的に向けられてこそ、正確な攻撃が可能になる。

FCRとTGPのSPI(System Point of Interest)機能は、複数のセンサーが相互に関連して動作する。パイロットは、カーソルを移動させる際の挙動を理解し、全センサーの同期を保つために注意を払う。カーソルの移動が他のセンサーにも影響するため、誤って標的を外すことのないように注意を払う必要があった


爆弾の投下と命中

 ターゲットがTGPにロックオンされ、レーザーが照射される。パイロットは操縦桿を引き、最初のGBU-12を投下した。爆弾は空中を滑らかに滑降し、レーザー照射点を追いかけて正確に目標に向かっていく。次の瞬間、閃光と爆風が標的を包み込み、黄色のクレーンが破壊される。

彼はすぐに次の座標にステアポイントを修正し、赤いクレーンに向けて再度アプローチを開始する。ターゲットの座標を確認し、進入方位を調整して正確な攻撃を行う。再びGBU-12を投下し、レーザーが照射される。爆弾は空中を滑らかに降下し、赤いクレーンに向かって進む。


ミッションの完了

赤いクレーンが爆発し、彼は高度を上げ、帰還のための飛行ルートへと旋回した

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