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潜水艦「しおかぜ」の戦略的役割と歴史的背景⑥

潜水艦「しおかぜ」の乗員たちは、核兵器の戦略的役割や潜水艦の歴史的背景についても高度な知識を持ち、任務を遂行している。ここでは、核兵器の先制攻撃能力やSSBNの存在意義、潜水艦の歴史について詳述する。


「確かに現在では、核兵器による先制攻撃を大規模で行える国はわが国のみとなった」と副長が語る。


「しかし、それも大幅に縮小されております」とソナー担当が付け加える。


「弾頭数は確かにそうだ。だがしかし弾頭数のみによってその攻撃力は評価できない」と大石が言う。


「というと?」と若い乗員が尋ねる。


「この艦に搭載されているトライデントD5の命中精度をご存知かね?」と大石が続ける。


「そのたぐいは我々民間人には接することはできませんので」と若い乗員が答える。


「4000キロ離れたこの洋上から、首都東京のターゲットに向けて1発発射すれば、東京ドームの広さの範囲内に2分の1の確率で着弾することができる」と大石が説明する。


「それの意味することは?」と若い乗員が問いかける。


「弾頭は当然数十キロトンクラスの核弾頭が装備されている。その破壊力からすれば、照準したどんなに堅固に作られた目標でも100パーセント確実に破壊できる命中精度を持つに至ったということだ」と大石が言う。


「なるほど」と若い乗員が納得する。


「そしてその意味するところは、あるひとつの恐ろしい誘惑を引き起こすことになったのだよ。なんだかわかるかね?」と大石が続ける。


「・・・・・・・。」と若い乗員が答えられないでいる。


「わが国は核兵器による専制第一撃が可能になったということだ」と大石が断言する。


SSBN(戦略ミサイル原潜)は、その存在意義が問われているが、アメリカ海軍では中国などの新たな潜在的脅威に備え、この戦力を維持し続けていくであろう。


「アメリカ海軍はこれからもSSBNの配備を継続していくのでしょうか?」と若い乗員が尋ねる。


「おそらくな。特に強大な軍事国家になる可能性の強い、対中国に対してはまさにその潜在的脅威に備えるために必要と彼らは考えるだろう」と大石が答える。


潜水艦が最初に軍事利用されたのは、1776年のアメリカ独立戦争の時、デイビッド・ブッシュネルによって設計された「タートル」である。


「潜水艦を最初に軍事利用したのがまさにアメリカだった。1776年のアメリカ独立戦争の時にブッシュネルによって設計されたタートルという潜水艦がそれだ」と大石が説明する。


「この潜水艦はボール状の木造の船体だったが、バラストタンクやトリムタンクといった現在の潜水艦が持つ基本的な構造をすでに持っていた」と副長が補足する。


「なるほど」と若い乗員が感心する。


「ただ、魚雷という兵装は持っていなかったが」と大石が続ける。


「船体前部に錐があり、それに爆薬がロープで固定されており、敵船に体当たりすることによりその錐を相手の船体に突き刺し、同時に爆薬をセットするという戦法をとっていたらしいですね」と副長が説明する。


「タートル」は、お椀を左右から合わせたような形の木造の船体を持ち、艦首方向には手動式の推進装置スクリュー、船体上部には深度変換用の推進装置、後部には舵があり、これらによって運用されていた。


潜水艦「しおかぜ」は、核兵器の戦略的役割や潜水艦の歴史的背景を理解しつつ、最新の技術と戦術を駆使して任務を遂行している。乗員たちは高度な知識と技能を持ち、日々の訓練と任務に全力を尽くしている。これらの高度な戦術と装備は、潜水艦戦の成否を左右する重要な要素であり、乗員たちはその重要性を深く理解している。

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