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潜水艦「しおかぜ」の高度な装備と戦術③

潜水艦「しおかぜ」の乗員たちは、最新の技術と戦術を駆使して、敵に対する多様な任務を遂行している。ここでは、無人潜航艇、対潜ヘリコプター対応、新型ミサイルシステムについて詳述する。


「グッピーを発進させろ」と艦長の大石が指示を出す。


「了解」と副長が応じる。


艦首下のドアが開き、1メートル四方ほどの小さなリモコン式の潜航艇が射出された。この無人小型艇は各種センサーを搭載し、本船より遠隔操縦され、上陸地点のすぐ間際まで接近する。特殊部隊の有人の潜航艇が発進する前に予定上陸地点の偵察を行うために開発されたハイテク兵器である。


「光ファイバーケーブルを繰り出します」とオペレーターが報告する。


「岩礁に絡ませないよう、接近経路に注意しろ」と大石が注意を促す。


この「リモコン・センサー」は、ソナーや潜望鏡に次ぐ第三の耳や目であり、潜水艦は海中深く潜伏したまま、細い光ファイバーケーブルで接続された小型潜航艇が海中を自由に移動し、敵の水上艦艇や潜水艦などの攻撃目標を捜索する。


空から襲撃してくる敵の対潜ヘリコプターもセンサーが探知し、その上空に向かって新型の潜水艦発射対空ミサイルE-FOGMを発射する。


「日本のSH-60J対潜ヘリです。ディッピングソナーからの探信音をとらえました。完全に探知されているはずです」とソナー担当が報告する。


「対潜魚雷がくるか?」と大石が尋ねる。


「くると思われます」と副長が応じる。


「急速潜航では逃げ切れないか?」と大石が問いかける。


「この浅瀬ではとても無理です」と副長が答える。


「E-FOGM用意」と大石が指示する。


「了解、E-FOGM発射準備」とオペレーターが応じる。


「もうすぐ真上です」とソナー担当が報告する。


「2発連続発射」と大石が命じる。


「発射」とオペレーターが応じ、バージニア級に初めて装備された潜水艦発射用対空ミサイルが2発、海中より発射された。前面に装備された赤外線シーカーはすぐさま日本の双発対潜ヘリから出るエンジン排気熱を感知し、洋上に出たその瞬間からヘリのわき腹をめがけて上昇した。


一瞬気づいた海自のパイロットは、スティックを前に倒し、コレクティブピッチを最大にして回避を図ったが、すでに遅かった。白い白煙とともに機体の破片が飛び散り、バランスを失ってメインローターを下にしてあっという間に海面へ墜落した。


「艦長、撃墜しました」とソナー担当が報告する。


「太平洋艦隊司令部に至急電を打て」と大石が指示を出す。


「上陸部隊が発見された模様です」と通信担当が報告する。


「状況は?」と大石が尋ねる。


バージニア級には特殊部隊のための無人偵察機も搭載されている。この無人偵察機は最大で5000メートルの高度から地上を赤外線カメラで捉え、その画像情報を海中の潜水艦に送信することができる。さらに地上攻撃用のミサイルも搭載しており、これは高価な巡航ミサイル(Tomahawk)ではなく、射程は250キロと短いが、正確にターゲットを攻撃する能力を持つ。


「現時点では、日本に空母機動部隊を投入するのは、過剰であり時期尚早であると考えられます」と副長が話し始める。


「そうだな。このような小規模紛争の段階で、対艦、対潜、対空用の戦闘艦で固めた空母を派遣することは一気に大規模紛争へ拡大させる引き金になりかねない」と大石が同意する。


「しかも、彼らは世界第1級クラスの対潜能力を所有しています。うかつに接近すると、大きな打撃をこうむるおそれもあります。派遣する時期がくるまで、周到な準備をしておく必要があるでしょう」とソナー担当が加えた。


このように、潜水艦「しおかぜ」は高度な技術と情報収集能力を駆使し、特殊部隊との連携作戦を成功に導くための準備を整えている。乗員たちはこの知識と技術を基に、日々の訓練と任務に全力を尽くしている。これらの高度な戦術と装備は、潜水艦戦の成否を左右する重要な要素であり、乗員たちはその重要性を深く理解している。









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