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クッソウンコ野郎か
どうやら俺は、どこかの未来で何かをやらかすらしい。なら、目の前にいるこいつは未来からきた俺?え、、、いやだ。混乱と嫌気でぐちゃぐちゃになりながらも、質問を投げかける。
「何をするんだよ?」
「早く滅殺したいが教えてやろう、お前は1ヶ月後に俺の神を殺しやがるのだ、クッッソウンコー野郎が!!」
叫びと同時に切りかかってくる。クッソウンコか。その時俺は思った。トイレの神様は俺を味方してくれたと。
ビシャッッッッ!
そう、便器の水を掛けたのだ。
「ヒィィィ!!!!」
怯んだ隙に体当たりをし、人混みに逃げ込むことができたのだった。
便器の水で浸った手を、ズボンで拭うが、その様子を周辺の人が見ている。そんなに見るのかと疑問に思い、視線をたどる。
この人たちは手を見ているのではなく、俺の腹部を見ているのだ。ナイフが刺さり、血の滲んだ腹部を。




