表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/51

32、きのこオムライス

 あおいの家に着くと、あおいとアレックスはきのこの入ったかごを台所に下ろした。


「じゃあ、アレックス様が持ってきてくださったきのこは網に入れて棚にかけます」

「干すのか?」

「はい」

 アレックスはキビキビと動くあおいを見つめていた。


「あ、アレックス様は座っていてください。お茶、どうぞ」

 そう言って、あおいは水筒に残っていた紅茶と棚から出したクッキーを出した。

「ありがとう、あおい。手伝えることはありますか?」

「今は大丈夫です。ありがとうございます」


 あおいは食べられる方のきのこのゴミや土を払って、冷蔵庫に入れた。


「それじゃ、きのこオムレツ作りますね」


 そのときドアがノックされた。

「こんにちは、ロイドだけどあおい、居る?」

「はーい!」

「私が出よう」

 アレックスは席を立ちドアを開いた。


「あれ? アレックス様も来てたの?」

「はい、先ほどまで裏山できのこ狩りをしていました」

「そっか、先こされちゃったな」

 ロイドは頭をかきながら、立っている。


「ロイドさんも良かったら、きのこオムライス食べますか?」

「オムライス? なんだそれ? でも美味しそうだな。食べる」

 ロイドはアレックスの向かいに座った。


「ちょっと待っていてくださいね」

 あおいはきのこを手で裂いて、タマネギと炒めた。

 そしてきのこライスを作って、ふわふわ卵をその上にのせている。


「アレックス様はクレイグ様の監視からどうやって逃げてきたんですか?」

 ロイドが訊ねる。

「人聞きが悪いですね。きちんと仕事を終わらせて来たんですよ」

 アレックスは笑って答えた。


「はい、三人分のきのこオムライスが出来ました」

 あおいは台所から小さめの椅子を持ってきて、アレックスとロイドの間に座った。

「いただきます」

「召し上がれ」


 まだ湯気の上がっている卵をスプーンで崩すと、とろっとした卵がきのこライスとからんだ。

 アレックスとロイドは同時に一口ほおばる。

「美味しい」

「熱い、うん、美味しいですね」

「よかった! 私も食べよう」


 あおいはフウフウと熱々の卵とご飯を吹いて冷ましてから一口食べた。

「うん。おいしい。きのこの味が良く出てる」

 三人はもぐもぐと、きのこオムライスを食べた。

「美味しかった!」


 三人は満足してにっこり笑った。

「今度出かけるときには、俺にも声をかけてくださいね」

「ああ、そうしよう」

 アレックスが即答したので、あおいはちょっと微妙な気持ちになった。


「……はい」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ