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31、きのこ狩り

 秋になった。


 天気の良い朝、あおいが朝食を終えて店に行く準備を始めようとしたとき、ドアがノックされた。

「はーい! あ、アレックス様!!」

「おはよう、あおい。ようやくクレイグから解放されました」


 アレックスは嬉しそうに笑っていた。

「今日はどうしたんですか?」

「あおいが良ければ、一緒にきのこ狩りにいきませんか?」


「きのこ! 良いですね。行きます!」

 あおいはそう言うと、一番大きなかごを持って、アレックスの前に置いた。

「いっぱい取りましょう!!」


「そうですね」

 あおいとアレックスはかごを持って、裏山に出かけた。


 森の奥の薄暗い道を通り、山に入ると、きのこが沢山生えていた。

「うーん、どのきのこが食べられるか分かりますか? あおい」

「はい! 鑑定のスキルを持っているので大丈夫です!」


 あおいはきのこをじっと見て、一つずつかごに入れた。

「あ、その赤いきのこは錬金術の材料になるので取っておいてください」

「分かりました」


 アレックスのかごには、毒があったり美味しくなかったりするけれど錬金術の材料になるきのこが入れられていった。あおいのかごには、美味しくて毒の無いきのこが山のように入れられている。


「あおい、そろそろあおいの家にもどりませんか? ずいぶん取っていますよ」

「あ! 夢中になって取り過ぎちゃったかも!?」

 あおいはきのこ狩りを終わらせて、水筒に入れたお茶をアレックスに渡した。


「喉渇いていませんか? どうぞ」

「ありがとう、あおい」

 アレックスは一口飲んで、驚いた。

「これは紅茶ですか? とても良い香りがしますし美味しいです」


「実は、果物のリキュールを少しだけ入れてあるんです」

 あおいは得意げに言った。

「そうでしたか。また、何かされたのではないかと心配になりました」


 アレックスはわざとらしくため息をついた。

「もう! アレックス様は私のことをどう思ってるんですか?」

 あおいが頬を膨らませて起こるとアレックスは笑って言った。


「好きですよ、あおい」

「……!!!」

 あおいの顔が真っ赤になる。

「そういうのって反則です!!!」

 あおいはそう言って、アレックスの持っていた紅茶を一気に飲み干した。


「さあ、お昼になる前に帰りましょう」

「そうですね」

「お昼は家で食べていってください。きのこのオムライスを作りますから」

「オムライス? 何ですか? それは」


 あおいとアレックスは、話しながらあおいの家に向かって歩いて行った。


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