表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/51

15、二日酔い

「うう、頭が痛い……。体が重い。これは二日酔いね……」


 あおいは起きると、体のだるさにもう一度目を閉じた。

「うーん、冷蔵庫に薬草のクレープがあったはず。二日酔いにも効くかな?」

 あおいはゆっくりと立ち上がり、台所に向かった。

 水を飲んで一息ついた後、冷蔵庫で冷えていた薬草のクレープを食べた。


「うん、すこし楽になったみたい」

 あおいは服のまま寝てしまっていたので着替えをした。

 着替えが終わった頃、ドアがノックされた。

「はーい……」

 あおいがドアを開けると、ロイドが立っていた。


「あれ? ロイド様、一体どうしたんですか? こんな早くに」

「もう昼近いぞ? 今起きたのか? 体調は大丈夫か?」

 ロイドはあおいの顔をのぞき込んだ。


「はい、大丈夫です。一応……」

 あおいは少し青い顔で答えた。

「ほら、これでも食べて元気になれ」

 ロイドはスイカのような果物をあおいに渡した。


「ありがとうございます。いただきます」

「もう、一人では飲みに行くんじゃないぞ?」

「はい……」


 ロイドは顔を赤くして、言った。

「人に抱きついたり、もたれかかったり、危なっかしいにもほどがある」

「ええ!? 私、そんなことしちゃったんですか!?」

 あおいは真っ赤になって、果物を落としそうになった。


「まったく。アレックス様には秘密にしてやるよ」

「はい、ありがとうございます」

 あおいは俯いたまま答えた。

「じゃあ、今日は無理せずのんびりしているといい」

「はい」

 ロイドはそう言って帰って行った。


「はあ、やっちゃったな」

 あおいはため息をついた。

 もらったスイカのような果物を台所に運び、少し切ってみた。

「美味しそう」

 あおいは果物を食べた。

「甘くて、みずみずしくて美味しい!」

 

 あおいは果物を食べ終えると、シャワーを浴びて、また寝床に戻った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ