表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

異世界①

転生モノの序盤という設定です。

作成時間はプロットと推敲合わせて30分でした。


あらすじ:

異世界転生したユウトは、街で少女が虐げられているのを目にする。激高したユウトはその貴族に立ち向かうが、魔法によって反撃された。死んだはずの彼のもとに声が届き、ユウトは『アンデット』としてよみがえり、少女を救ったのだった。


キャラクター:


ユウト

異世界転生をした青年。

初めて立ち寄った街で少女が迫害されているのを見て、激高する。

見て見ぬふりをされた死んだ自分と重なったからだった。


アスカ

奴隷少女。

貴族に買われて、性奴隷になるか実験素材になるかの二択だった。

元々は気立てのいい農村の娘。



■本文


//表情差分定義、メッセージボックス設定等省略

//スクリプト表記に関してはほぼ省略いたします


【ナレーション】

ユウトが街の大路へ足を踏み入れたその時、

少女の悲鳴を聞いた。


駆け付けたユウトの目に飛び込んできたのは、

貴族の息子が少女を虐げていている

惨い状況だった。


【貴族息子】

後はそのパンツ一枚だけだな、ハハハ!

ガキのくせに胸だけは膨らんでやがる、ハハハ!


【アスカ】

ん……うぐ……。


#

武器はチクショウ……竹ぼうきだけかよ。

ナイフとか、落ちてるわけねえよな。

ええい、どうにでもなれ!


【ユウト】

おい、お前ら、その子から手を放せ!

おらああああああああ!!


#

軽い箒を振り回し、

取り巻きの一人の頭を殴って倒した。


【民衆1】

こ、こいつ、タリストさんの息子に……。


【民衆2】

なんてことを……。


#

こいつら、貴族の息子だからって、

なにも声を上げなかったのか……。


#

そんな声を上げるならこの子を助けるために

声を上げろよ!


#

そういう権力の言いなりになる

奴らのせいで俺はな。


#

あっちの世界で死んだんだ……。


【貴族息子】

なんだてめえ。


【ユウト】

その子から離れろ!


【貴族息子】

うるせえよ。

あーあ、うるせえんだよぉ。

これでもくらいな。


【ユウト】

――ん、ぶぼッ。


【ユウト】

な、血?


#

なんでいきなり口から血が?

殴られてもねえし、どこも刺されてねえのに?


【ユウト】

がっ。


#

こ、呼吸が。


#

は?


【貴族息子】

たくッ、頭来て魔法使っちまったぜ。

こんな下級市民、魔法使わないでも済んだんだけどな。

さて、その女どうするか。


【貴族息子】

そうだ、おいそこのお前。

あの女の乳房、削いで来いよ。


【一般市民】

え。それは……。


【貴族息子】

やれよ。


#

なんて……ことを……。

なんてことを言うんだ。


#

人間ってそんなに残酷になれるのかよ……。


#

ああ、何もかもが嫌だ。

なにもかも。


#

……でもここで俺が死んだら、

あの子はどうなる。


【ユウト】

あ、ぐぁ……ぁ……。


【ユウト】

(誰か……誰か、助けてやってくれよ。

頼むよ、俺はいいから、あの子を)


【ユウト】

(なんで、その子に剣を向けるんだ?

向ける相手が違うだろ!)


【ユウト】

(くそぉぉぉおおおおおお――――!)


【ユウト】

う……ぁ………………。


【貴族息子】

ふん、死んだか。

おい早く、そのガキの乳房を切り取れ!

早くやれよ!


【ユウト】

(……………………)


【ユウト】

(俺が……)


【ユウト】

(俺が……助けてやる……)



【?】(ナビゲート:死女神)

おめでとうございます。

あなたは≪不死の兵士≫に進化しました。

アンデッドのスキルが使用可能になりました。


【アスカ】

い、いや……やめて……!


【貴族息子】

やめてだとッ!

下級が上級に命令していいと思ってんの?

ハハ、これは『罰』だな!


【アスカ】

……。


【ユウト】

罰を受けるのは、てめぇの方だよ。


【貴族息子】

え。


//演出:攻撃エフェクト


【貴族息子】

ぐはっ!


【ユウト】

よくも殺してくれたな。


【貴族息子】

な……なんで動けるんだ?

お前! なんで動いてる!!


まさか、アンデット……になったのか。

ありえない……。


【ユウト】

ありえてるだろ、目の前に。


【貴族息子】

く、くそ、これでどうだ!

魔法が利かない……。


【?】(ナビゲート:死女神)

パッシブスキル『魔法耐性1』――。

聖属性以外の低級魔法を受け付けません。


【貴族息子】

く、来るな――――!


#

俺は半分骨になったこぶしで、

その貴族みてぇな男を殴りつぶした。


(続く)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ