おっぱい温泉(400字小説シリーズ)
この話は、「怖話」のお題掲示板に投稿した話です。
http://kowabana.jp/boards/100049
お題「嫉妬」「ステーキ」「温泉」「湯舟」「声」「痛ケーキ」「ゴスロリメイド喫茶」「橋」
「なあこれ。おっぱい温泉だって!」
「なんだよ、おっぱい温泉って。」
馬鹿な友人にとりあえず付き合ってやろうと、何気なく雑誌を覗くと本当におっぱい温泉と書いてあった。
「効能としては、おっぱいがたくさん出るようになるって書いてあるな。」
「へー、それでおっぱい温泉なんだ。」
「おい、見ろよ、ここ、混浴だぜ!」
「マジか!どこだよ、すぐ行こう!」
俺たちはいっぱいの下心を積んで一路おっぱい温泉を目指した。
おっぱい温泉は本当に混浴だった。
俺達はイソイソと服を脱ぐと、浴場へ向かった。
うすぼんやりと、女性の白い背中が見える。
俺たちは鼻の下を伸ばした。
何かがプカプカ浮かんでいる。柚子?
「これ、おっぱいじゃね?」
玩具かと思った。
触ってみるとぷにぷにと柔らかい。
「本物みてえだな、これ」
よく目をこらすと湯舟に沢山の女性が沈んでいた。
俺達は驚いて湯舟から飛び出して一目散に逃げ帰った。
違う意味でおっぱいたくさん出ましたね。