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女なんて、やめてやるっ!

「おーい、お茶」


遠くのデスクから、この世で一番嫌いな声が響いてきた。


しばらく無視していたら、威圧的な声で


「聞こえないのかね。お茶って言ってるだろ!」


と言いながら、残り少ない髪の毛を整髪料で無理やり左から右に流した、小太りのオヤジが近づいてきた。


よるんじゃねえよ、臭いから。


私は憮然として立ち上がると、そのオヤジを睨みつけて言った。


「おーい、お茶なんて名前の社員はこちらにはおりませんが?そういった飲料なら商品としてございますけど。」


そう言うと明らかに面倒くさそうな顔をして


「お茶を淹れる人間って言ったら一人しかいないだろう。」


とのたまわった。何よ、新人の女の子だっているのに、何で私なの?


新人のほうを睨みつけると、我関せずとばかりに、爪の手入れに勤しんで、こちらをガン無視している。


「高梨君が淹れると、不味いんだよねー、お茶。君が淹れてくれるお茶が飲みたいんだよ。」


そう言うと課長とは名ばかりのエロハゲはニヤニヤした。


「えー、課長、ひどーーーい。」


高梨と呼ばれた、新人は口をとがらせて、甘えるような目で課長を見た。


「私、お茶を淹れに会社にきてるわけじゃないですから!」


私がそう叫んで、座ると、課長は仕方なく自分で給湯室に向かった。


そして、私の傍を通り過ぎるときに、


「じゃあ、君は、何ができるんだね。」


そう言って私を見下ろした。


「わ、私だってやろうと思えばできます!やらせてもらえないだけで!」


すると、課長は冷ややかな目で私を見ると、


「そっか、じゃあ、君には、今度の我が社の新製品の企画書を作ってもらおうか。次のプレゼン、楽しみにしているよ。」


と不気味な笑みを残すと、給湯室へと去っていった。


私は戸惑った。今まで、お茶汲みとコピー、会議用資料の作成くらいしかしたことがない。


でも、これはチャンスだ。


見てて。皆があっというような企画書を作って見せるから。


そう息を巻いて、その日からいろんな企画を練って、ついにプレゼンの日を迎えた。


結果は、ボロボロだった。そんな夢のような商品は作れない。


コストが高すぎる。現実味がない。どの世代のニーズを狙っているのか曖昧。


コンセプトが弱い。デザイン重視で中身がない、などなどさんざん批判された。


所詮会社は、男社会。女性にも意見を求めたが、男性陣の顔色を窺ってか、あまり良い顔をしてくれない。


しどろもどろになった私を課長が勝ち誇ったように笑いながら見ていた。


私は悔しくて涙が出た。


プレゼン後、男性社員が喫煙室で聞こえよがしに大声で話している。


「女はいいよなあ。困ったら泣けばいいんだからさ。俺たちだって泣いてごまかしてみたいよなあ。」


嘲笑。私は肩を震わせて唇をかみしめるしかなかった。


私は、アパートに帰ると、同棲中のアツシにさんざん愚痴を垂れた。


「絶対、男尊女卑よ!男たちがよってたかって私の企画をつぶしにかかってきたのよ!いや、あれはもう仕組まれてたに違いないよ。課長が私に思い知らせてこらしめるために、みんなをけしかけてたに違いないんだから!ねえ!聞いてるの?アツシ!」


アツシは、ずっとスマホをいじって上の空で私の話を聞いている。


「聞いてる、聞いてるってー。あっ!アーボがでたっ!よっしゃあ、げっとぉ!」


「聞いてないじゃん、もう!」


ポケモンGOやってるし。


私はふくれっ面で、そっぽを向いた。


「怒るなよ~、もう。」


そう言いながら、アツシが私を後ろから羽交い絞めにした。


「なっ、なにすんのよ~。」


そのままシャツをめくり上げられ、ブラジャーをずらされた。


「やだ、まだシャワー・・・。」


そのまま、押し倒されて激しくキスをされ、頭の芯がぼーっとしてしまった。


そこからはもう止まらなかった。


あくる日から、私はますます会社に居づらくなった。


そろそろ私もお局様の年。お茶汲み、コピーすらも頼まれなくなり、会議用の資料も高梨さんが用意するようになり、私はほぼ一日、何をするでもなく過ごした。


いよいよ会社が私を追い出しにかかってきた。これが課長に逆らった結果の仕打ちだろう。


私は耐え切れず会社を早退した。


私は、その日もいかに自分が会社から不当な扱いを受けているかをアツシにぶちまけると、アツシは面倒くさそうに、一心にスマホをいじっていた。


「真面目に聞いてよ!」


私が叫ぶと、アツシはぞっとするような冷たい目で私を見た。


「ユリは最近、愚痴しか言わない。まるでオバサンみたいだよ。うんざりだ。」


そう言い捨てると、部屋を出ていこうとした。


「ど、どこに行くの?」


アツシは、黙って出て行った。


アツシを怒らせてしまった。私を猛烈な後悔が襲った。



でも、怒りはおさまらなかった。何よ、もうちょっと親身になって聞いてくれてもいいじゃない。


私たち、結婚するのに。


前々から結婚の話は持ち上がっていて、二人で生活してお金を貯めて結婚しようということになっているのだ。


あーあ。あんな会社、見切りをつけて、結婚して幸せになるのもいいかなあ。


私は、アツシに何度もメールで謝り、着信も入れたが、その日、とうとうアツシは帰ってこなかった。


軽い喧嘩だと思っていた。


ところが何日待っても、アツシは帰ってこなかった。連絡もとれない。


アツシは年下で、アルバイトの身だったが、いつか正社員になって、私を幸せにしてやると言っていた、その飲食店にアツシを訪ねた。


「ああ、あいつなら三日前に辞めましたよ。」


私は目の前が真っ暗になった。


アツシに捨てられた。私はショックを隠せなかったが、はっと我に返り、自宅へと急いだ。


「ないっ!ないないないないっ!」


嫌な予感は的中した。二人で結婚資金として貯めていたお金の入っている通帳がなくなっている。


二人でというより、ほとんど私のお金だ。アツシは収入が少ないことから、そんなに入金できなかったのだ。


いずれは同じ財布だからと、アツシ名義の使っていない通帳に貯めていた。


会社でも居場所がなく、男にも捨てられ、おまけにお金まで持ち逃げされた。


私は絶望のどん底に落とされた。


その日、私は、浴びるように酒を飲んだ。


こんなに辛いのなら、女がこんなに辛いのなら。


「女なんて、やめてやるっ!」


私はそう叫ぶと、道端で壮大にゲロを吐いた。


そのあとは、もう記憶がない。



頭がガンガンする。


いま、何時だろう?


私は手さぐりで目覚まし時計を探すと、何かやわらかいものに触れた。


むにゅっ。


「やだあ、もう。ケンちゃんのエッチ。まだヤリ足りないのぉ?」


私の鼻孔を強烈な香水の匂いが突いた。


「んなっ?」


ぼんやりとした視界が定まってくると、私はベッドに横たわっていて、横には裸のケバい女が寝ていてしなをつくっていた。


私の手は、目覚ましではなく、その女のおっぱいをつかんでいた。


「うわああああ、誰っ?」


私がベッドの端に後ずさると、女は大きなおっぱいを揺らしてベッドに腰かけた。


「何寝ぼけてんの?ケンちゃん。」


ケンちゃん?さっきから何を言ってるんだ、この女は。


ん?そういえば、なんだか体が。


「えーーーーーーっ!」


あるべきところにあるものがない!


私は裸の胸をぺたぺたと触った。


「なによ、驚かさないでよ。」


女が怪訝な顔で、私を見た。


と、いうことは?私は、ベッドのシーツをはがすと、腰に巻き、トイレへと駆け込んだ。


「ぎゃああああ!」


私は甲高い声で叫んだつもりだが、のどから出たのは野太い声。


つ、ついてる。あるはずもないものが、股間に。


しかも、デカい。


「どうしたのぉ?ゴキブリでも出たのお?」


トイレの扉の向こうから、女が声をかける。


うっ、こんな時に、尿意が!えっ、えっ、これってどうやって放尿するの?


えーっと、こ、これを持てばいいのかな?


ぎょえっ!失敗した!こ、コントロールが!


意外と冷静に、汚したトイレをトイレットペーパーで掃除していて、ふと我に返った。


私、男になっちゃったのおおおお?


確かに確かに。昨日酔いつぶれて、ゲロを吐きながら言いましたよ?


女なんて、やめてやるっ!って。



でも、神様、こんなのってあり?


トイレを出て、洗面所を兼ねたユニットバスの鏡を見た。


「お、男だ。しかも、かなりいかつい・・・。」


どう見ても堅気には見えない顔だった。


その証拠に、肩口から手首にかけて、素敵な模様が入っているわ。


桜の花かしら。


「あはは、あははははははは。」


人間ってショックな時って笑いが出てくるものなんだ。


「なによぉ、ケンちゃん。今日は変よぉ?そ・れ・よ・り♡もう一回、しよ!」


女が、唇にキスをした。


「あわわわわわ!」


そんな趣味はありませーん。私はユリだけど、ユリではないのだ。


私は、シーツを引き寄せると、胸まですっぽりとかぶった。


すると、女は唇をとがらせた。


「なによ。思わせぶりしたくせにぃ!けちっ!」


そういうと、下着をつけ、身支度を整えだしたので、ほっとした。


何がなんだか、わかんない。


女をやめたいとは、言ったが、男になりたいとは言ってないよ。


しかも、やくざになんて、なりたいなんて言ってないっ!


私はパニックになりながらも、そこらへんに脱ぎ散らかしていた、この男のものと思われる衣服を身に着けて、手にぶらさがってくる女と一緒に、ホテルをチェックアウトした。


すると、ホテルの外には黒塗りの高級外車が停まっており、その運転席からすかさず、これまたいかつい男が出てきて、さっと後ろのドアを開けた。


強面だけど、ちょっとイケメン?


女は、その男にマサさんと声をかけ、黒塗りの車を見送った。


私どこへ連れていかれるんだろう。


「今日は、○○町のシノギの集金にまわって、寄り合いに行ったあと、コナツさんのところでいいんですね?」


私の心の中を読んだかのこごく、マサが車を運転しながら話しかけてきた。


「ふぁっ?」


私は意識が飛んでいたので、へんな声が出た。


「兄貴、具合でも悪いんですか?」


マサは、たぶんこの男の舎弟で運転手なんだろう。


「べ、べつにっ。大丈夫だよ、マサくん。」


私は、どう見ても年下の舎弟を君付けして、しまったと思いバックミラーをのぞくと、やはりマサは怪訝な顔をして私を盗み見ていた。


この体の男の名前は、どうやら「小清水 賢太郎」という名前らしい。自分のスーツの名刺を見た。若頭ってなんだろう。震える手で、私は名刺を内ポケットにもどす。


これから、私はどうなるのだろう。


その日は、何軒かの、クラブやスナックなどをまわると、その店の店長と思われる人たちが、マサくんにお金を渡していた。


「どうして、お店の人はお金をくれるの?」


私がたずねると、マサくんは、あっけにとられたような顔をした。


「どうしてって、これは用心棒料じゃないですか。この世界は、いろいろあるから俺たちは必要悪なんだって兄貴が言ってたじゃないですか。」


「ふーん。」


私は店回りが終わると、ついにやくざの事務所に連れてこられた。


「おかえりなさい!兄貴!」


いかつい男たちが、私に頭を下げる。



ビビりながらも


「お、おぅ!」


と返事をすると、それっぽく肩で風を切って歩いてみた。


割と気分がいい。親分に上納金をおさめたあとに、私はまたマサくんの運転で、とあるマンションに横付けされた。


するとこれまたコナツと呼ばれるケバい女が、私を迎えて、私をマンションの部屋へと連れ込んだのだ。


それからは、地獄だった。ケバい女が、あの手この手で私を誘惑してくるが、むろん、私にその気はないのだから、アレもたつことはなかった。


役立たずとマンションを追い出されると、あまりの早い帰りにマサくんが驚いて私を見た。


「兄貴、今夜は随分とお早い帰りですね。」


「うん、なんだかね、役立たずって言われちゃった。」


「そ、っそうっすか。ま、まあそんな日もありますよ。」


「うん、マサくん、ずっと待っててくれたんだね。ありがとう。」


そういうと、またマサくんは驚いた顔で私を見た。


「どうしたの?」


「い、いや、なんか、兄貴、変わりましたね。な、なんというか、丸くなったっていうか。」


マサくん、はっきり女みたいって言えないんだね。


「じゃあ、今夜は自宅に帰るんですね。姐さんが待ってますよ。」


その言葉に私は凍り付いた。また女に迫られるの?いったいこのヤリちんは何人女がいるのよっ!


「あのー、マサくん、今晩、泊めてくれないかな?」


私は、もうこれしかないと思った。


「えっ?俺の家にですか?き、汚いですけど、いいんですか?姐さんは?」


「うん、今夜は帰れないってメールしといて。」


そう言ってマサくんに携帯を渡し、その日はマサくんの家に泊めてもらった。


と、言うより、その日からずっとマサくんの部屋にいる。


「兄貴~、そろそろ姐さんや女たちのところに行かないと。もう俺、言い訳考えつかないです。」


「頼むよ~、マサくんだけが頼りなんだよぉ。」


そう言うと、なんだかマサくんの顔が赤くなった。あ、れ?


「ま、まあ、俺はいいんですけど。」


そう言うとマサくんが照れくさそうに笑った。


も、もしかして。もしかして?


マサくん。小清水の兄貴のことが好きなの?


女の感は鋭いのよ。


マサくんは甲斐甲斐しく私の面倒を見てくれた。


お料理だってとても上手。


「おいしいよ、マサくん。料理の天才~!」


私がほめると、マサくんは照れくさそうに頭をかいた。マサくん、かわいい。


いつも私と一緒のマサくん。好きになっちゃいそう。


「おうおう、○○組の小清水の兄貴さんよお。ここを誰のシマだと思ってるんだ?」


街を歩いていると、ゴリラのようにいかつい見知らぬ男にインネンをつけられた。


私が固まっていると、マサくんが今まで見たこともないような凶暴な顔になった。


「誰にもの言うとんじゃごるぁ!しばくぞごるぁ!」


一触即発のにらみあいになった。このまんまじゃマサくんが危ない。


「ど、どこを歩こうと勝手でしょ?ここは公道よ?こ、このブタゴリラっ!」


私はとっさに啖呵を切ってしまった。


するとブタゴリラの顔がみるみるゴリラみたいに凶暴になった。


「っんだっとぉ~?ごるぁああああ!」


胸倉をつかまれそうになって、一瞬目の端に警察車両を確認したので、とっさに私は手を払った。


「なあ、こんなところで騒ぎを起こさないほうが、お互いのためなんじゃないの?」


そう言うと親指で警察車両を指さすと、車両がゆっくりとこちらに近づいてきた。


「くそー、覚えてやがれよ。」


チンピラが吐くようなセリフを残して、そのブタゴリラは去っていった。


マサくんは、ひとしきり帰りの車の中で笑った。


「いやあ、兄貴、ブタゴリラは傑作でしたねえ。」


その日もマサくんの部屋に泊まった。


その夜、お風呂に入っていると、風呂のドアがあき、マサくんが入ってきたのでびっくりして、私は


「きゃっ」と思わず声が出て、タオルで胸と下半身を隠した。


あ、男だから下だけでよかったんだ。


「兄貴、お背中流しましょう。」


そんな行動にマサくんが出たのははじめてだった。


「えー、いいよお。自分でやるからw」


私が言うと、マサくんは悲しそうな目で私を見た。


「め、迷惑ですか?」


「め、迷惑とか、そういうんじゃないけど。じゃ、じゃあお願い。」


男の体とはいえ、洗われるのは恥ずかしかった。


今まで彼氏にだって洗ってもらったことなんてないのに。


マサくんの吐息が背中にかかる。だんだん荒くなってる気がする。


「あ、兄貴。俺、俺・・・。」


マサくんが私の背中に抱き着いてきた。やっぱりマサくんは小清水が好きなんだ。


マサくんの心臓の鼓動がどくどくと背中に伝わり、硬くなったものが背中に押し付けられた。


私もドキドキしている。この鼓動はたぶんマサくんにも伝わってるはず。


これは、ヤ・バ・イ!


マサくんの唇が私の唇に重なってきた。


私は一瞬うっとりとしたが、すぐにマサくんを突き放した。


「兄貴、俺、兄貴のことがずっと好きでした。」


相思相愛なのに、これってないよお。


私は私ではない小清水だし、やっぱりホモはダメ、ダメだよお、マサくん。


本当の私じゃなきゃ意味がない。


マサくんにもう一度抱きしめられて、後ろから硬いものが押し当てられた瞬間、甘い恋愛感情は恐怖に変わった。


ちょ、ちょっと待って。マサくん、早まらないで!


だめだめだめ、そんなのだめええええええ!


「ファーーーーーン!」


私は、その音で目を覚ました。


車が猛スピードで、私の鼻先をかすめた。


「バカやろー、そんなところで寝てんじゃねえよ。危ねーだろ!」


車の中から罵声が飛んできた。


私は、ごみ置き場に突っ伏して寝ていたのだ。


のろのろと体を起こすと、いたるところが痛み、頭はガンガンした。


立ち上がろうとすると、やけに足元がすーすーした。


これは、スカートをはいている?


私はあわてて、バッグからコンパクトを取り出すと自分の顔を確認した。


「お、女にもどってるううううう。」


私は狂喜した。よかった、あれは長い夢だったんだ。


でも、あんなにリアルな夢があるのだろうか?


私の唇に、まだマサくんの唇の感触が残っているような気がした。



それからの私は、会社でもう一度企画書を提出しなおすと、課長の目つきが変わった。


その企画が通り、私も大きなプロジェクトにはなくてはならない存在になった。


あの長い夢での裏社会の生活が私に多大な影響を与えていた。


女も度胸だ。



街を歩いていると、やくざに絡まれている男を見つけた。


「借りたものを返すのは当たり前だろう!とっとと金返せよ!」


絡まれているのは、アツシだった。


あいつ、私のお金をもう使い果たしちゃって借金までしたの?


アツシが私に気づくと、目で助けを求めてきたけど無視した。


アツシの胸倉をつかんでいたのは、まぎれもない、小清水 賢太郎であり、その隣にはマサくん。


私が涼しい顔で通り過ぎると、小清水 賢太郎が、私に声をかけてきた。


「姉ちゃん、いい女だな。俺と付き合わないか?」


その後ろでマサくんが、一瞬悲しそうな目をしたので、むかついた。


このヤリちん野郎。


「いやなこった!アンタなんて、ケツの穴に、ぶち込まれちまいな!」


そう叫ぶと、三人は唖然とした顔で私を見た。

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