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俺とクレアの異世界転生黙示録 〜純情編〜  作者: ゆか
俺とクレアのイチャラブ全裸サバイバル、或いは島編
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ウンディーネ

 再びクレア様を背中に乗せた俺は、ようやく目的の池へと到達した。

 この池へと流れ込んでいる小川を道中で見ながらも思っていたことだが、恐ろしく透き通った奇麗な水だ。

 池自体がそこまで深くないことにもよるのかもしれないが、湖底の様子まではっきりと窺える。

 そして池の周辺は、色とりどりの花が群生する、のどかな花畑となっていた。


「あれを見よ」


 クレア様が俺の肩越しに、何かに気付いたかのようにある方向を指し示す。

 そちらを見やると、橙色の大きな果実をいくつもつけた、俺の身長を少し超える程度の樹木が並んでいた。


「なんですか、あれ?

 食べれそうですが」


 なんだか見るからに美味しそうだ。


「あれはこの世界の言語でパナムスという名の果樹だ。

 その実は美味で、栄養価もなかなか高かったはずだ」


 おお、さすが神様。

 物知りだ。

 しかも食用可能なものを判別できる知識は、この現状だとものすごくありがたい。


 だが、それにしても。


「意外と住みやすそうですね、この島。

 なんだか上手く行き過ぎているような気もしますが」


 俺の心に湧いた疑問に、クレア様は「もしかすると」と前置きをした上で答えてくれた。


「転生装置の座標設定は狂ったものの、人間が生活可能な地と言う条件指定は生きていたのかも知れんな」


 なるほど。

 それが正しければ、あの洞窟と言い水源と言いこのパナムスの樹と言い、こうも俺たちに都合のいい環境が集まっているのも不思議ではないか。


「じゃあ、ちょっと小腹も空いてきましたので、さっそく食べてみませんか?」


 そう提案する俺にクレア様は「そうだな」と同意を告げると、スルリと俺の背中から地面へと降り立った。

 足下の草花の絨毯は驚くほど柔らかく、これならクレア様の足を傷つける心配もないだろう。

 そう判断した俺は、彼女と共にパナムスの樹へと歩き始めた。






 パナムスの樹からよく熟れた果実をいくつかもぎ取った俺たちは、再度池の側へと戻って来た。

 そして俺は池の水でそれらの汚れを濯ぎ、半分をクレア様へと手渡すと、彼女と共に水辺へと三角座りで腰掛けた。


 甘い香りに誘われるように、プルリとした皮ごと果実にかぶりつく。


 弾けた果実は想像以上に甘く、それでいて爽やかな瑞々しさが口の中いっぱいに広がる。

 クレア様の言う通り、とんでもなく美味い。

 これはどんどん食が進む。


 隣に並び座っているクレア様を見れば、両手で果実を掴み、その小さな可愛らしい口でリスのようにモキュモキュと食べている。

 無表情なので分かり難いが、彼女も気に入ってくれたのは間違いないだろう。


 あ、柔らかそうなほっぺに実がついてる。


 もくもくと果実を齧る彼女の頬に付着した断片。

 俺はそれを指で救い上げると、そのまま自らの口へと運んだ。






「手を洗うついでに、池の水で汗も落としませんか?」


 腹を満たして一息ついていた俺は、同じように隣で池の先を眺めていたクレア様にそう提案した。

 パナムスの果汁で少し手がべたついていたこともあるが、この島は裸でいても問題無いくらいにポカポカと暖かく、俺の身体にはここまでの行程でそれなりに汗が滲んでいる。

 比較的体温が低いクレア様が汗を掻いているのかは客観的に分かり難いが、あれだけ密着していたのだから少なくとも俺の汗は付着しているだろう。


 クレア様は「そうするとしよう」と軽く頷き立ち上がると、池の方へとその身を進めた。


 彼女の滑らかな足が、ゆっくりと水中へと差し込まれて行く。

 キラキラと輝く波一つなかった水面に、彼女を起点として波紋が広がって行く。


 太陽の光をその身に受けながら水の中を進む彼女の、小さく華奢でありながらも艶かしい背中は、まさしく神の名が相応しく思える程に神々しく見える。


 細くとも柔らかな太ももが、小振りで可愛いお尻が、徐々に水の中へと沈んで行く。


 やがて腰の辺りまでを水中に沈めたクレア様はこちらを振り返り、


「貴様も早く来たらどうだ」


と、その静かな深く蒼い瞳に俺を映して呼びかけてくれた。


 喜び勇み水中へと足を踏み入れる俺。

 ひんやりとした冷たさが、火照った身体に心地良い。


 そのまま身体を沈め、顔を出したままの平泳ぎで、クレア様の元へと近づいて行く。

 彼女はその小さな手で水を救い上げては、自らの肩や胸にかけて洗い流している。


 やがて俺がすぐ側まで到達すると彼女は、


「ふむ、行水とはなかなか良いものだな」


と呟き、すぅっと水中へとその身を沈めた。


 彼女は両腕を重ねるように前方へと伸ばすと、魚の如く身をくねらせながら、水底へと潜行するように泳ぐ。

 そして俺から少し離れた位置まで進んだ彼女は急浮上し、「ぷはぁ」と言う息継ぎと共に、陽光の下へとその上体を反るように晒した。


 陽に照らされ輝く水分を含んだ白い髪が、しなるように揺れる。

 光を反射して煌めく撒き散らされた飛沫が、透き通るような白い肌の透明感を一層と強める。


 俺にはまるで彼女が、湖底から飛び出して来た水の妖精のように感じられた。

よし、今回は比較的奇麗なお話しになった気がするゾ

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