設定集II
霊素と魔法について。
精霊界は霊素と呼ばれる微小粒子によって構成されています。
この霊素は、属性と呼ばれる指向性を持ちます。
単一の霊素が持つ属性は、三次元の指向性ベクトルによって表す事が出来ます。
このベクトルの始点を三次元左手座標系の原点に置いた時、x軸の正方向を火、負方向を水、y軸の正方向を地、負方向を風と言います。
また、z軸の正方向を光、負方向を闇と言います。
これらはそれぞれの属性を持った霊素が物質界に現れた場合、その名前と似通った現象を引き起こしたり、それらの名前から連想される物質界の存在に引きつけられる性質があるからです。
例えば火の属性を持った霊素は、炎そのものや高温を帯びた物質に引きつけられやすく、またそれらの周囲に多く存在します。
物質界に置いて霊素の指向性ベクトルをx-y平面上に射影した場合、特に軸に沿った偏りを見せていることが多く、自然な状態では火、水、土、風の属性を帯びている事が最も多いと言えます。
ここから、これらの属性を帯びた霊素を特に四大元素と呼びます。
心霊法則に支配されている精霊界の存在である霊素は、物質界に置いても魔力と呼ばれる心の力によって操作したり、より多くを精霊界から引き出したりする事が出来ます。
自身の周囲の霊素や、自身の心を通じて精霊界から引き出した霊素をコントロールすることによって、物質界の意識体は物理法則に縛られない行動をとることが出来ます。
例えば龍族等は自身を包むように魔力を展開することによって周囲の霊素を操作し、物理法則を書き換えながらその巨体を空中に浮かび上がらせる事が出来ます。
また、例えば冒険者達は、自らの剣や防具に魔力を通す事によって通常ではあり得ない程の切れ味や防御力を得る事が出来ますし、魔力の通ったその身体で物理法則を超越した肉体能力を発揮する事が出来ます。
物質界の意識体がどの属性を持った霊素を引き出したり操ったりすることが得意かは、その意識体自身の性質によって異なります。
例えば水中に住む生物は水の属性の霊素を取り出しやすく、空に住みかつ魔に属するものは風と闇の属性を持った霊素を取り出すことが上手いと言った具合です。
中でも魔法使いと呼ばれる存在は特に魔力の使い方が上手く、意図的に霊素の属性を変化させたり、霊素を用いたより強大な現象を引き起こす事ができます。
この霊素によって引き起こされる現象を、魔法と言います。
魔法は霊素を通じて物質界の存在に働きかけるものから、純粋に大量の霊素のみを用いて発現するものまでありますが、後者は物質世界における精霊界の現象の発現とも言えます。
火と風、土と水等の属性を同時に一つの霊素に乗せる事は出来ますが、火と水、土と風、光と闇と言った相反する属性を一つの霊素に乗せる事は属性の定義から不可能です。
従ってこれらの相反する属性の魔法を同時に使う事には、高度な並列処理が要求される為、魔法使いにとって超高等技術とされます。
また、例えば火の近くには火の属性の霊素が多く存在し、水の近くなら水の霊素が元から多く存在する為、環境に応じた魔法を使う方が、魔法使いの負担は少なくなると言えます。




