設定集I
設定集では、ここまでに出て来た作中用語で今後の展開のネタバレにならない程度のものを纏めて行きます。
いずれ作中でも触れられるはずのことなので、読み飛ばしていただいても問題ありません。
この世界の階層構造について。
この作品における世界と言う単位は、物質界と精霊界が重なり合うことによって成り立っています。
そして物質界は主に物理法則によって支配されており、精霊界は主に心霊法則によって支配されています。
今回主人公達が転生した世界は、地球が存在する世界に比べて物質界と精霊界の境界が曖昧であり、物質界へと精霊界の存在や現象が、或いは逆に精霊界へと物質界の存在や現象が現出する事例が多く見られます。
なお、物質界における魔法とは、精霊界の現象の人為的な物質界への発現だと言えます。
そしてこれらの世界は、より大きな星幽界と言うものの中に存在します。
星幽界そのものを球に例えると、星幽界は天界と呼ばれる半球と、魔界と呼ばれる半球が合わさった形を成しています。
そして、天界と魔界の境界面に、泡のように無数の世界が浮かんでいます。
もし世界が光の属性へと偏るとそれは天界の方向へ、闇の属性へと偏ると魔界の方向へと、世界はその歪みに周囲の世界をも巻き込みながら沈んで行きます。
やがて再浮上できない程に沈み込んだ世界は、そのまま天界や魔界へと溶け消えてしまいます。
これが作中で触れられた世界崩壊のメカニズムです。
星幽界はさらに、神界と呼ばれる巨大な球に包まれて存在しています。
この神界には、クレアーティを始めとした神や魔神など、より霊的に高位の存在が居住しています。
各階層の住人は、基本的には一つ隣の階層にまでしか直接干渉できません。
これは、下層の存在が上層へ昇るにはより大きな霊格が必要であり、また、上層の存在が下層へ降りると、その巨大な霊格がその層へと甚大な影響を与えてしまうからです。
その為、神界の存在である神や魔神が世界の住人へとその意思を伝える際には、星幽界の存在である天使や悪魔を仲介することが多くなります。
物質的束縛から解放された人の霊体は星幽界へ移動できるので、作中でクレアーティは天界にて直接主人公に接触しましたが、これはかなり特殊な事例です。
なお、今回の事件解決の為に世界へと直接天使が遣わされないのは、天使がその過大な力を振るえば、星幽界に対して泡のように小さな存在である世界は容易に破壊されてしまうからです。
逆に神や魔神がその世界の破壊を望んだ場合は、天使や悪魔の軍勢が執行者、或いはその対抗者として直接世界に顕現するかもしれません。
神界はさらに、イデア界と呼ばれるものに内包されていると考えられています。
ただし現在の所、神々の霊格を持ってしてもそこへ辿り着いたものはおらず、そこを目指して自身らの霊格をより上位へと持ち上げることを画策している者達もいるようです。
霊獣について。
作中でも触れられたように、本来は精霊界に存在する生物が、物質界に零れ落ちた魂を拠り所として顕現したものです。
霊獣はその性質として、精霊界と物質界を自由に移動できます。
また、霊獣の中には稀に、高まった霊格によって星幽界へと移動できるようになるものが存在します。
このような霊獣のうち、特に光の属性を持ったものを聖獣、闇の属性を持ったものを魔獣と言います。
作中にはまだ登場していませんが、古代龍族と言う強大な力を持った種族が聖獣や魔獣の代表例です。
作品世界の現代に存在する通常の龍族は、物質界の影響を受けすぎた事によって、古代龍族が物質界の魔物に成り下がったものです。
さらに星幽界を超え、神界にまで到達した霊獣を、神獣と言います。
ただし神獣に至った霊獣は、逆にその高まりすぎた霊格によって、元の世界へと戻ることが出来なくなります。
ピヨスケの親鳥は、まさに神獣に至る直前までその霊格が高まっていました。
神獣の代表的な種族に、古代上位龍族という種族が存在します。
古代上位龍族の中にはかつて、神界において数多の神々を食い殺す程に強力な個体もいたようです。




