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もう一度、君に

作者: 九郎カケル

 



 もう会えないと知っていたら、


 僕は君をしっかりと抱きしめていたのに。



 もう会えないと知っていたら、


 励ましの言葉をかけてあげられたのに。



 もう会えないと知っていたら、


 こんなに後悔しなかったはずなのに。



 もし、ひとつだけ。


 願いが叶うなら――――








 もどかしくて、


 こんな自分が大っ嫌いで。


 君にさよならって言えなかったこと、


 ずっと悔んでいて。


 私はこれが最後って、


 わかっていたのに。


 君は知らないで、


 私に「またね」と言っていた。


 


 お星様。


 私の夢を、叶えてください――――












『もう一度だけ、君に会いたい』






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