私はよく首をつる
私はよく首をつる。
主に寝転がっている時につる。
一般的に「つる」と言うと足の裏や親指やふくらはぎ、脇腹などが多く連想されると思うが、私は首が1番多い。というか首以外つったことがない。
こむら返りと言うからにはふくらはぎがメインの症状なのだろうが、本当に首しかない。
それも、ストレスや疲労、冷えや血行不良などで起こったことは恐らく1度もない。決まって毎回同じことが原因でなるのだ。
私は横になっている時にあくびをすると、約79%の確率で首をつる。これは『P義風堂々!!〜兼続と慶次〜2』の激アツ予告である『鉄扇キセル予告』の信頼度と同じ数値である。つまり、私のあくびは激アツ予告なのだ。ほぼ当たる。
ここからの話は9億人に1人くらいしか共感されないと思うが、聞いてほしい。
いや、誇張なしで9億人に1人だよ。なんなら地球にはいないかもしれない。銀河系に1人居いてくれたら御の字かな。首のある生物がいるのかどうかからだけど⋯⋯
私のあくびはなんというか、右と左がある。そして、首が右に傾いている時に右のあくびをすると首をつり、左に傾いている時に左のあくびをするとつる。
知らない概念が出てきて困惑していると思うが、問題なのはこれからなのでついてきてほしい。
この概念を理解してくれたとして、「じゃああくび出そうになったら反対に傾げればいいんじゃない?」という疑問が出てくるだろう。
残念ながら、私のあくびは速いのだ。
また珍しい概念が出てきてしまって申し訳ないが、私のあくびはとにかく速いのだ。
あ、出そう⋯⋯
出る⋯⋯
出る、出る、出る⋯⋯!
ふぁあ〜
というのが本当にないのだ。ノーモーションで出る。あくびをしたいとも思わない。出そうという感覚もない。だからよく授業中は怒られていた。あくびを噛み殺せと100回くらい言われた。
なのでこれはどうしようもないことなのだと半ば諦めモードに入っていたのだが、よく考えたらおかしな点がひとつあった。
それは首つり予告の信頼度が50%ではないということだ。
私が寝転がっている時のあくびは【右首:右あくび】【右首:左あくび】【左首:右あくび】【左首:左あくび】の4通りで、その内つるのが2通りなので、本来なら50%に収束するはずなのだ。
なのに、5回に4回は首をつる。これは由々しき事態ではないか。そう思い、私は重い腰を上げた。
というわけなので、このエッセイの前半を書いている時点で結果は分かっていたのだが、エンタメとはそういうものだと笑って許してほしい。なんなら爆笑して許してほしい。私は爆笑した。
まず、この1年(厳密には10ヶ月ちょいだが)の全体の首つり率だ。
つる:133回
無事:35回
計168回。計算してみると79.1666⋯%になった。2日に1回は首をつっていることになるが、数分で治まるので心配は無用だ。
さらにその中の内訳を見てみよう。
右首右あ:1回
右首左あ:0回
左首右あ:35回
左首左あ:132回
なんと、私の首はほとんど左側にいたのだ。左向きに寝転がって、首を曲げてスマホをやっているのだろう。
となると、問題は左あくびが多すぎることだ。なんなんだ左あくびって。なんで左の首の筋が縮こまっている時に限って出るんだ。
縮こまっている時に同じ側のあくびをすると、首が「ぎゅんっ!」という感じになって、何をしても痛みも違和感も倦怠感も緩和しない、時間が過ぎることだけが治療法、といった状態になる。キモイ。
ここまで長々と書いてきたが、おそらく誰からも共感は得られないだろう。そんなのは悲しいので最後に1つ共感されそうなことを言おうと思う。
セブンの割り箸臭すぎる。
え、臭くない?
私の鼻がおかしいの?
じゃあ、義風堂々2の鉄扇キセルが歴代キセル予告の中で1番かっこいいと思う人この指トーマス!
あれ、こんなに集まらない? 確かに義風堂々の慶次は顎長すぎる気もするけど、それは原作に忠実なだけで、ちゃんとかっこよくはあると思うんだけどな⋯⋯
うーん、忍者めし鋼。美味すぎる。