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幻想奇譚

ふかふかタコ焼き

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

幻想奇譚です。渡、出動します。

宜しければ。

「……」

有名作家の小説の舞台となった御膝元。私の眼前には、くすんだシャッターが行く手を阻んでおります。この間通りかかった際には、ふくふくのコックさんが、看板を携えて御出迎えをして下さるのですが……。えぇ、えぇ、どうやら定休日の様です。

という事で、橙の夕日が灯る街へと繰り出す事に決めました。お煎餅と、お饅頭を売りとた和菓子屋さんを抜けた先、下町の風情溢れる障子扉を発見致しました。その先の角を曲がり、真上を見上げると、あぁ、本日もいらっしゃいました。恰幅の良い白猫が屋根の上から私達を見下ろしております。お久しぶりです。橙の光が灯る街。朝でも夜でも此処の時間帯は夕暮れ。私の好きなセピアの街。

店先に並ぶ人を横目に、私はふと考えます。何を買いましょうか……。此処にも美味しいもの、沢山御座います。縦長ドーナツと、多種多様な味わいの飴。それから揚げたてのコロッケ。どれもとても悩ましい。一人ソワソワと考えていると、ある看板が目に入りました。大通りの曲がり角、甘辛いソースの匂い。決めました。たこ焼きを戴きましょう。

「ソースの物をお一つ」

「はいよ!!」

私は金貨一枚をお渡しし、転がる丸い焼き物をしげしげと眺めております。通り沿いには丸椅子が幾つも並んでおり、多くの方がたこ焼きを頬張っております。時折香る鰹節と、脳を刺激するソースの匂い。お腹が空いて参ります。

「はい、ソースのお客さんね」

「有難う御座います」

ソースの海に沈む様にして、ふかふかの球が楕円に。お風呂で逆上せる様に寛いでおります。添えられた爪楊枝で突くと、その柔らかさがよく分かります。とても……繊細。果たして口に運ぶ前に落として仕舞わないでしょうか?

球に穴を開ける様に針で刺すと、そのまま一息に口の中へ。外はふわふわ、中はとろとろ。舌先でたこぶつを探すと、ごろりと顔を出します。あ、美味しい……。とろりとした中身とソースが混ざって、至福の瞬間です。

気が付くと最後の一個。高瀬舟の角からはソースがとろりと滲み出し、ぽたり、ぽたりと雫が。其れを指で掬いとって、舌先で舐めるとこれがまた極上なのです。

ひょんな事から、夕暮れの街へ。今日も楽しい思い出が一つ出来ました。今度はパンと一緒にお買い上げを。

読者様

幻想奇譚、結構ムラがあるよね?

作者

心が動いた時の投稿がメインです。

つまり、感動する事が多いとその分『増え』ます。


セピアの街です。夕日の灯る橙の街です。

この小説では二回目の登場な気がします。


食レポあんまりやった事無いので、ありのままの事実を。


外が兎に角ふわふわ、ふかふか。爪楊枝で突くと、くたって形が崩れるんですよ。

※何が言いたいか。可愛いと言いたい作者。

タコ物が結構大きくて、ずっと幸せお口の中。

※噛みごたえがある。と言いなさい

高瀬舟の半分がソースの海に浸かってるんですけど、しつこく無いんですよね〜!! いい塩梅……。

高瀬舟から滴るソースがまた風情がありました。

気が付いたら消えてました。6個は消えました。最初から無かったんや。さいなら〜。

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