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あしながの集落

 あわれ巨大な蛇君はドラゴン形態に戻ったプリティちゃんの一撃でかば焼きになってしまった。南阿弥アーメン。おいしかったよ。なんでか俺の残機が減ってるんだけどさ。

「へ、蛇が、ド、ドラゴンが……でもおいしかったですぅー」

 ここにきてアキホちゃんも吹っ切れたようで料理を堪能していた。大変よろしい。ただ、俺にしがみついているのは何故なんだい? 俺はおいしくないぞ。

『蛇は顔に油がつくのが難点ですわー』

 あなたは紙全体で食いに行くからでしょうが。

「拭けってことね。はいはいキレイキレイー」

『なんか屈辱を感じるのですわ』

【ふははは、ダメ紙であるな】

『ムキー!』

 そんな漫才をしていたら大木が林立するちょっと拓けた場所に出た。川はその先から続いてる。大木の陰からこちらの様子を窺うなにかも見える。てか、上手く隠れて欲しい。

「アキホちゃん、もしかして、ここがあしながの集落?」

「そそうですぅ」

「で、奥に世界樹があると」

「そうですぅ」

「あと俺の腕にしがみついてないとだめなの?」

「そうですぅ」

 最後のは嘘くさいな。まぁ生贄扱いされたのにアイルビーバックしてきたら居心地は悪いよね。

「なぜ戻ってきた!」

 つるっぱげでぴっかぴかで輝いてるおっさんが出てきた。羽があるところを見るとこいつもドワーフで、長ってやつだろ。アキホちゃんがしがみつく力が増した。すごい痛いけどここは我慢だ。だって男の子だもの。

「俺が連れてきたからね。ちょっとまかり通させてもらうよ」



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― 新着の感想 ―
[一言] 》「あと俺の腕にしがみついてないとだめなの?」 》「そうですぅ。」 カラアゲを、決して逃がさない構えですね。
[一言] 》アキホちゃんがしがみつく力が増した。すごい痛いけどここは我慢だ。だって男の子だもの。 アキホちゃんがしがみつく力が増した。怒涛の如く残機が減って行くがここは我慢だ。だって男の子だもの。ぐ…
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