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おいしい食べ物の魔力

 唐揚げをめぐるバトルで俺は負けた。三つくらい食えたかな。ひたすら唐揚げを揚げてたよ。

『おいしかったのですわ! 満腹ですわ! 食べ過ぎで背表紙ができてしまいますわ!』

「ペライチから変わってねーのはある意味うらやましいな」

【我も満足なのであるな】

「プリティちゃんも変わんねーのな」

 どう考えても自分の背丈以上の唐揚げを食ってるはずなんだけどな。なんかずるい。

「最期の晩餐……これで思い残すことは……」

「おっとアキホちゃんそこで待っただ。最後って言ったけど、生きてればおいしいものは食えるんだぜ?」

「そそそげなこと言っても、アテクシが生贄にならないとあしながの集落は……」

「あーそれだけど、これから俺が行って何とかするから」

 するしかねーんだけどさ。お役目だし。

『そうですわ。任せておけばまるっとオールオッケーなのですわ』

【うむ、生きていればうまいものが食えるのである】

【なのでおかわりなのである】

『おかわりですわ』

「そこのおふたりさん少しは自重して? どれだけ食ったとお思いで?」

 あのでけーナマズを一匹まるまる骨まで無駄なくごちそうさまだぞ?

「でででででも」

 アキホちゃんが俯いちゃった。

「別に集落に戻らなくって俺たちと居てもいいんだし。深く考えるのは解決してからで十分間に合うって」

 思わずアキホちゃんの頭をなでちゃう。

「というわけでアキホちゃん。そのあしながの集落ってとこに案内してもらえるかな?」



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