悪酔いと悪ノリ
お酒は正義
飲み過ぎには注意
空腹に安酒は一気に来る。すでにほろ酔いは通過して頭がぼんやりしてきた。
フワフワして気持ち良い。
「俺だって、馬鹿なりに頑張ってたんだよー。いろいろ足りなかったかもしれないけどさー」
『伊能さまは頑張ってましたわ。わたくし、仕事の合間に遠方から伊能さまを見ておりましたわ』
「女神さまのお仕事って、死んだ人を転生にぶちこむんだったっけ」
『生前になしたことと報われたことのバランスが取れていない人を、ですわ』
「大変なお仕事だねぇ」
『……大変すぎて、ここ数百年は過食気味ですわ。これもクッソ上司が働かないからですわ!!』
女神様の声に殺気が混ざってる気がするけど、酔っ払いにはわからん。
女神様もたまってるんだ、ガス抜きも必要じゃんね。
「んー。女神様もいっとく? いろいろため込んでるっぽいじゃーん」
もう一本のストロングなアレを、女神様の紙にダバダバぶっちゃけた。
『ななななにごとですわー』
「いやー女神様、いい飲みっぷりだー」
『ぬがっきゅごくごく……にゅあー』
女神様の紙にダバダバしているストロングなあれは、一滴もこぼれず紙に吸収されていった。
女神様の本体がこの紙ってことはないよな、さすがに。問題なし、ヨシ!
すでに悪酔いを通り過ぎている俺の悪ノリは止まらない
『伊能くーん、おつまみもなく飲ませるのはギルティにょーー』
「んじゃつまみを……」
『わたくしはスルメを所望するー』
「はいはいスルメねっと。出てこいスルメ」
ボフンと空中で具現化したスルメは女神様の紙に落ちた。スルメは、ズズズっと紙面に沈んで消えた。
やっぱこれが女神様の本体だろ。
ぐだぐだ進行よーし