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微妙にかみ合う俺と女神様
駄女神との漫才
『伊能さま、とりあえずわたくしの話を聞いてほしいのですわ』
俺の手にある紙からの声と書かれていく文字がリンクしてる。
「すんごい無駄なことだと思うんだけど」
『耳で理解しにくい方向けに文字で会話するのですわ。女神さまのお慈悲ですわ。ほら、ほめてくださいまし』
わくわくわくわく。早くほめてってばさ!
紙にそう書かれていく。
心の声が駄々洩れじゃねえか。大丈夫かこの女神様。
『よろしくて? 千歳越えは、伊達ではないのですわ!』
「ぴっちぴち設定はどこにお出かけ!?」
『口答えはお控えなすって?』
「唐突に任侠を挟まないでいただけるかしら女神様? わたくし、やくざスラングは不得手でしてよ?」
『……いいからわたくしのお話をききなさい! あなたのお腹の虫をおとなしくして差し上げますわ!』
「イエスマム! それで、お食事はどこに?」
長いものには巻かれるべきだろう。食事がかかっているのだから余計にだ。
『ぴっちぴちなわたくしはまだ独身ですわぁぁぁぁぁ!!』
そんなことよりご飯プリーズ。
だらだらは最高だ