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プリティちゃんは名前で呼ばれたい

前後を間違えて投稿してしましました

 威勢よく立ち上がったものの、すでに夜。これから出かけるなんて自殺行為だった。

『今日は遅いのですし、このまま酒盛りをするのですわ』

【善は急げというが急がば回れという言葉もあるのであるな】

 さっきから飲みっぱなしのはずの、このジャンキーどもめ。

「でもまぁ、そりゃそうか」

 街灯のないこの世界で夜の支配者は絶対だ。暗視装置でもなければ、目の前に手をかざされても見えないだろうし。

「というわけなんで、ダンプさんの里には明日朝向かいましょうかね」

 大きな体躯を丸めに丸めてテーブルに額をつけたままのダンプさんに声をかけた。

 とはいえ、俺に何ができるのかは不明だ。まぁ、なるようになるさ。さて酒だ。大仕事の前の、栄養補給だ。

 そんな、二日酔いにならない程度に抑えた翌朝。日の出を待たずにスカイツリーを出た。

 紫色の空の中、元のドラゴンに戻ったプリティちゃんが木々をなぎ倒して道を作っていく。

 ゴシャ、バキョ、メキキキキ。そんな音が森に木霊していく。根っこごと大木をひっくり返していくのは、もう、壮観としか言えない。

 ちなみにブレスは火事になっちゃうから禁止の方向だ。

 そのあとを俺とダンプさんがテコテコ歩いていく感じだ。巨大なドラゴンたるプリティちゃんのおかげか、散歩と違って残機が減ることはなさそうな気配だ。

「そういやダンプさんの里って、ここからどれくらい?」

「走って三日三晩かかった」

「……走りっぱなしで?」

「少しの時間も惜しかったのでな」

 なんてことをサラッと言わないでほしい。歩いたらいつつくんだよ。

【エルフの里はいくつかあるのであるが、どこなのであるか】

「いすゞの里だ」

【ふむ、我がダ女神以外を載せて飛んでもよいのであるな】

「ドラゴン殿の姿は刺激が強すぎて、里が大混乱になる可能性が高い」

【我はプリティちゃんであるな、そうよんでほしいのであるな】

『道を作っておけば、今後の行き来も楽になるのですわ』

 交流かー。孤独だといろいろ精神にも来そうだし、話し相手が女紙様とプリティちゃんだけだと飽きも来そうだし。それもありかな。

ヌルっと続きます

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