表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/82

真面目な話

真面目は似合わない

【世界樹は、めぐる魂が一時的に憩う場所であり、生と死のはざまであるな】

 プリティちゃんが、真面目な顔でそう告げてきた。それは違うぞ。スカイツリー第二形態というのだ。

現実のスカイツリーに対空砲はついてないしな。

『森羅万象がここから生まれるのですわ』

 酔っぱらいのはずの女神様がまともだ。おかしい。酒が足りないのか。

 いや、おかしいのは俺か?

 どうなってんだ。

「俺は、何も知らないし、知りたくもないんだが」

【役目とは、知らされないものであるな】

『人跡未踏の荒野を歩いた後に続いている道が、お役目なのですわ』

「何かを押し付けようとしないでくださりやがりますか?」

 何をマジな顔で語っていやがるんですか。酔っぱらいの話は中身がないからこそ面白いのに。

 俺は酒を飲んでまったり、残機を気にしながらビクビクして暮らしたいんだ。死んだ後にまで何かをやらされたくはない。

 いいじゃないか、好きに生きて。ここは俺の人生のロスタイムなんだろ? 

【まぁ、とりあえづ酒でも飲むのであるな。我は濁り酒というのが好みであるな】

『わたくしは美少年を所望するのですわ』

 一匹と一枚は、何かを期待する気配で俺を見ている、気がする。女紙様は目はないし、プリティはデカすぎてどこ見てるかわからないし。

 まぁいい。

「濁り酒はっと、ここに。美少年はここにいるだろう?」

 親指で自身を指した。

『お酒好きで素敵な美青年ならいるのですわ』

「ちょっと女紙様。きちんとボケてくれないと突っ込むに突っ込めないんだ」

『早くお出しになりなさいって、京都風に言っただけですわ』

 うふふ、とか文字が続いてるけど、こいつらごまかしやがったな。

 俺は単純だからだまされちゃうけども!


 ――ピコーン


 お役目①をクリアしました。ボーナスとして残機が100追加されます

 頭の中にそんな言葉が響いた。

『うふふ、お役目をクリアすると、残機が増えるのですわ』

 声はなく、女紙様の紙に、そう綴られていた。

ここで一区切りの1章終了です

まだだらっと続きます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 一章おつッス〜ヽ(=´▽`=)ノ 残機100追加!(笑) ドラゴンさんと濁り酒………うん、いいかも(*´艸`*)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ