消毒液は最高
汚物は消毒だぁぁぁ!!
「たーまやー」
ぐるぐる回転しながらカビキ〇ーはドラゴンにあたって跳ねた。
小さな口からどっぷどっぷと溢れる消毒液がドラゴンにかかっていく。
『伊能さま、アレっぽっちでは足りないのですわ』
「え、マジで?」
『あれでは、切れた尻尾を再生するくらいしか効果はないのですわ』
「わーお、再生しちゃうんだスゲーっつーか、そこまで怪我がひどいの?」
おかしな点しかないけど、ひたすら足元のカビ〇ラーを放り投げていく。もうドラゴンは見ないで、ふたを開けては放り投げ、ちぎっては投げちぎっては投げを繰り返していた。
カ〇キラー無双だぜチクショウ。
『あまり無理をなさると、残機が減ってしまいますわ』
「またぁ? そーゆー重要なことは先に言おうよ! ね?」
ちょっと低い声を出しつつ視界の端っこを確認。残機が27になっていた。
スペランカー体質が素敵すぎる件。
つーか女紙様?
「わりとハードモードだよねここって! スローな生活がしたかったなぁ!」
『わたくしが厳選した世界なのですわ、当然ですわ!』
「ほめてないから!」
気が付けば最後の一個になっていた。それを手に持ちつつ、ドラゴンを見た。
「……」
ドラゴンが、横になってすっごいリラックスした姿勢で、顎に手を添えつつ、あきれたような視線で俺を見ていた。
ような気がした。
「すでに元気じゃん」
気ままに続きます