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プロポーズ?

「お願いします。」

「・・・・・」

「僕じゃダメなんですか!」

「そんなことは・・・・」

「じゃあ、お願いします。」

「無理なんです。」

「どうしてですか。自分に出来る限りのことはやります。」

「そういうことじゃなくて、無理なんです!」


すわ、修羅場か!?

「おやっさん、田吾作の奴どうしたんだ。いきなり、嬢ちゃんに結婚の申し込みとか。」

「いや、親父あれはな・・・。」


「お願いします。お金だって貯めます。」

「いえ、無理なんですって。」

「どうしてですか。自分なんかじゃ、やっぱり駄目ってことですか。」

「だから・・・・無理なんです。」

「じゃあ、どうすればいいですか。」

「私以外の方を探していただくしか・・・。」


「おう、親父。今日も酒と飯ね。」

「助兵衛か。味噌汁とドブロクでいいか?」

「酒と汁物かよ。まあ、いいや。

 ・・・それはそうと、あいつら何?修羅場?付き合ってたの?」

「いや、それがな・・・・。」


「お願いします。自分は体力と根気には自信がありますよ。」

「だから、なんと言われても無理なものは無理なんです。」

「他にいないんです。お願いします。」


田吾作君、他にいい女なんているって、とち狂ったのかい?

ブンッ!危な!ほらっ、こんな暴力女なんて、やめたほうがいいって。

「親父さん、取り押さえてくれます?」

「おう。」

くっ、やめろ。この神を神とも思わぬ不敬な輩め。やめて、電気あんまとかどこで覚えた!あっ、あっーーー!

・・・少々お待ちください。


「お願いします。自分も巫術を使えるようになりたいんです。」

ついには、土下座するタゴサック!何ー!?


「だから、私はまだまだ修行中でして、人に教えるとか無理なんです。そもそも、男性で巫術を教えて使えるかもわかりませんし。」


えっ、そんな話だったの?

そりゃ、そうか。早苗ちゃんに結婚申し込むようなやつがいるなら、行き遅れてないよね。ぐぼらー!?

「はあはあはあ、いてこますぞワレ!」

殴ってから言わないでくれる?そんなだから、い・・・


少々お待ち下さい。


「田吾作、無理を言うな。嬢ちゃんは無理だって言ってんだろ?」

「でも、自分が使えれば・・・。」

「馬鹿野郎、相手の都合も考えず、自分のことしか考えれねえのか?嬢ちゃんにだって、理由があるんだ。」


はっとした顔をした田吾作、少し間を置き、

「早苗さん、すみませんでした。自分のことばかり、あなたの都合を考えれず・・・本当にすみませんでした。」

「いえ、私のほうこそ、お教えできずごめんなさい。」

「田吾作、何をそんなに焦ってるんでい。」

「・・・・正直、自分の能力のなさに・・。」

「そうか?お前はよくやってるぞ?」

「いえ、今はそれでいいのかも知れませんが、何年も経って仕官も叶わないのではと。」

「そうか・・・だが、焦るな焦っても急に何かが出来るようになるわけじゃない。少しずつ、身につけていけばいいんだ。」

「・・・・・」


派遣社員は辛いよね、いつ体壊すかわからないし、雇い止めだってあるし。ほんと、団塊の作った中抜き社会終わってるわー。しかも、毎年手取り下がるからねー。増えるなら消費に回せるだろうけど、来年減るのわかってて貯金しないとか、不可能だから、消費が振るわない。消費が振るわないから、給料が上がらない。給料が上がらないから、結婚、出産が減る。だから社会保証費が上がる。

の悪循環ー!


火炎瓶投げて遊んでて、バブルを満喫して、自分達の雇用のために下の世代の雇用を減らして少子化を推進して、親の介護したくないから、介護を安月給の仕事にして下の世代に回して、年金で悠々自適の生活したり、若い時に借金しまくって、老後は生活保護受けてるような世代がいるらしいのにね!しかも、無能の極みで、経営者層に座ったら、軒並み全ての家電メーカーの経営を悪化させる。今も経団連の上にいて、人手不足だー!とのたまっております。


閑話休題


「田吾作、それじゃあ俺が武術を教えてやるよ。」

「助兵衛さん?・・・いいんですか?」

「おう、俺も若い頃は同じように悩んだからな。親父に救われてなければどこかでのたれ死んでいただろうな。下の世代に同じことしてやって返せって、常々言われてんだわ。」

「・・・・お願いします。」


そう言った田吾作の顔は、少し大人になって見えた。

後世に何かを残せる大人ってカッコいいですよね。つけばっかり残してくれてますが(ㆀ˘・з・˘)

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