表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/9

腐術!キラーンΣ(゜д゜lll)あっはい、巫術ですよね。

今日も軽快に薪を割る田吾作君。

「うわー、無駄に手際いいですね。それにナタ振るう姿のしっくり加減。うーん、天職じゃ。」

「やだよ。薪割りが天職とか。」

「しかし、手慣れてますね。」

「三男だからね。雑用はよくやらされたよ。」

「早く手伝ってくれます?」

「ナタですよね。一度変わってくれます?」

「はい。」

「ふんふん、しかし無骨ですね。でわ。」

あっ来た。ブンっ。ザクっ。NOーーー!


「あの?なんでナタ投げたの?」

「あれ?いや、そんなはずはあれ?」

ナタを拾い上げ、再び早苗に手渡す

「はい、今度は離れとくから、こっちには投げないでね。」

「うーん。でわ、今度こそ。あれ?この!刺さらないですよ。」


刃物の使い方には、慣れていないのか。まともに刃が当たらない。どういうことだろう。自前のまな板ならば、包丁くらい楽に使えそうなのに?


急に、包丁に持ち替えた早苗が音もなく振るった結果、真っ二つになる薪。そして返す手で投げる包丁。

そして、刺さる包丁。って、また俺かい。


「えっ、包丁で薪って切れるっけ。あと、投げないでって。」

「いえ、害虫を見つけまして。」


誰がゴキブ・・ブンッ。

「その名前は出さないでくださいね!」

あっはい。

「もう、いいよ。薪割りはやっておくから、水汲みやってよ。」

「女性にあんな重たいものを運ばせる気ですか?」

「いや、何しに来たの?」

「くっ、わかりました。やりますよ。」


文句を言いながら、なんとか水を運ぶ早苗ちゃん。


「ふう、終わり。そっちはどう?」

「なんとか。しかし、もう腕がプルプルです。」

うん、二の腕とか特にね。ズコーン。

「うわー、腰の入った正拳突き。全然余裕じゃないの?」

「こんな、か弱い可愛い女の子を捕まえて何言ってるんですか。」


「おーい、終わったら、飯にするぞー。」

「「はーい。」」


けふも涙を流しながら、食うタゴサックに引くさっちゃん。


「飯も済んだし、田吾作には昨日同様、フイゴをやってもらおうか。嬢ちゃんには・・」

「はいはいはーい。私がやりますよ。」

「いや、結構重労働で火花なんかも飛ぶからな?女には・・・」


「ふっふっふ、私は巫女ですよ?そこは、巫術を使います。」


「ふむ。・・・・そうだな、一度巫術ってやつも見てみたいし、試しにやってみてくれや。」


「では。」


そう言うと、早苗のかざした手から風が出てくる。


「おおっ、すげえ。本当に出来んだな。巫術なんてのは初めて見たわ。嬢ちゃん、もう少し強く出来るか。」


「はい。」


「おし。いけそうだな。じゃあ、嬢ちゃんにやってもらうとして、田吾作は・・・そうだな・・・。お前、研ぎとかできるか?」


「家の包丁とか農具に軽くはやってましたね。」


「じゃあ、あの辺の錆びた奴に軽く当ててくれねえか。仕上げは俺がやるからさ。」

「はい。」


そうして、役割に分かれて仕事を始める各人。

初めは順調に見えたが、半刻ほど経った時点で

「すみません。ちょっと、巫力が切れそうです。」


「うん。大丈夫か?」

「あっはい。少し休めば、また。」

「そうか、田吾作!ちょっと、こっち来てフイゴ変わってくれ。」

「はい。」

「嬢ちゃんは、水でも飲んで、母ちゃんを手伝って来てくれや。また、出来るようになったら、こっち来て田吾作と変わってくれ。」


そんなこんなで交代しながら、この日の仕事を終えた三人は、また親父の店に。


「どうだった。嬢ちゃんは。」


「おう、巫術ってやつか。初めて見たわ、すげえな。」

「俺も見せてくんねえかな。なあ、嬢ちゃん。」

「今日は、もう疲れてしまってちょっと。」

「おっと、すまねえな。また機会があったら見せてくれや。飯くらいなら奢ってやるからよ。」

「はい。それで、親父さん。猪突苦斎様は?」

「いや、さすがに昨日の今日でこっちにいねえんじゃねえかな。」

「そうですか。」

「まあ、来たら引き留めといてやるよ。」

「絶対ですよ。絶対!」

「ああ。わかったわかった。」

これは言質とられたね。親父。はっはっは。グサッ!

( ;´Д`)

最後までこれかよ。がくっ。

最後なぜ親父が包丁投げたかって?平仮名にすると意味がわかるかもね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ