とある酒場
さあ、どこまで飽きずに書いていけるだろうか。
登場妖怪随時募集中です。
ここは、ある島国の中の湖の国、湖南の町にあるとある酒場である。
湖の国は西に皇都があり、東国との交通路として栄えており、そう奴らの口癖は、「皇都の川は湖から流れてるから、文句言うなら湖の水止めるぞ!」である。
実際に止めると、自分達が水の底に沈むだけなんだが?と思わずにはいられないマウントの取り方である。他に何があるんだろう?ひ⚪︎にゃん?狸の置物?
「で、どうなんだ?大陸に攻め入った軍の様子は?」
「そうだな。こちらに来ている情報としては、そう多くないが・・・・・。とりあえず、一月とかからず相手の首都まで占領はしたそうだ。」
「ほう、それはすごい。しかし、とりあえずとはなんじゃ?歯切れの悪い。」
「いえ、向こうの軍とほとんど交戦もないまま、王族が都を捨て、首都の占領となったらしのだか・・・・・。
何もないんだそうだ」
「何もなく、首都が取れたのであれば、僥倖ではないか。」
「いえ、本当に比喩ではなく、ただただ何もないそうだ。木の生えていない山。荒れた土。乾いた川。そして、乞食よりも身汚い人民。取れる作物はよくて、アワやヒエ。建物も馬小屋のほうがはるかにマシで、首都ですら道端に死体が転がって、糞尿の匂いが立ち込める次第で。しかも、冬は我が国の丑寅地方よりも寒く、そのくせ薪に出来る木もないと。」
「それほどにひどいのか?」
「戦闘そのものよりも、食料や燃料の確保が大変で、満華帝国への進軍どころか、現状の戦線の維持すら困難とのことだ。」
「つまり?」
「あんな土地もらうとか、どんな罰だよ?と」
「・・・・最初に出兵には反対したんだけどな。攻めるにしても、南から攻めようと、軍師殿も進言していたのに。禿鼠様も何故あのような国に・・・・」
*注意 この作品はフィクションです。実在の人物、団体には関係はなかったりあったりしますが、あくまでもフィクションです。あくまでも和風ファンタジーです。時代考証きちんとするのが面倒とか、そんなことはないったらないんだい!
何やら、たかが町の酒場で話すには、規模の大きな話が展開されております。
「岩畑様、ガンバ。」
「変わってくれよ。」
「えっ?嫌や。」
そう、かたやこの国の代官で、時の太閤 禿鼠猿吉の古参の家臣 岩畑右凶である。
そして、今回の話の舞台となる酒場の親父。特徴としては、はg・・・
ビィーン・・・うおっ。びっくりした!
「おい、急に包丁を投げるなよ。」
「いえ、ちょっと手が滑りまして。」
あっぶねえな。刺さるところじゃねえか。カミ一重だったぞ、このはっ・・・・ビュン・・・・・。
うおー刺さった。刺さった!こんにゃろ、この神(作者)に対して、何さらすんじゃ。くっ、綺麗に眉間に投げやがって。
「いや、だから投げるなって。」
「いえ、ちょっと害虫が!」
誰が害虫じゃ。このやろう、怪我するところじゃねえか!だが、しかし甘い!神(作者)である私が包丁ごときが刺さって怪我するわけがないじゃないか明智くん。そう、神は怪我しない。神の怪我ないのである!
はっはっはっ。グワシ!いてっ。
「おい、今度は机ごと投げるなよ」
「いや、余りにも悍しい害虫が!」
「まあ、春だから変なのも出て来るかな?」
「そう、変(態)なのが。」
くっ、こいつ。神への冒涜か?春だし、毛虫りとるぞ?・・・・・あっ、こりゃ失敬。
では唐突ですが、ここで一首。
激しくも
照る太陽で
あったまる
おっ?どうした親父急に立ち上がって?なんだ?こっちに来て?はっはっは。神を敬うつもりになったか?はっはっは、ちょっ、何そんな絡みついて。えっ、何このサソリ固め。えっ、ちょっ、痛い痛い痛い!
手前、なにすんじゃ。ロメロスペシャルで返してやる。親父の恥ずかし固めとか誰得?おっ、まだやんのか?受けて立ってやろう!
「あの?いい加減話進めてもらえません?」
「"あっ、すみません"」
くっ、親父のせいで怒られたじゃねえか。
「いや、手前のせえだろうが!」
まあ、いい。これで許してやろう。
お互い、"怪我なくて"よかったな!はっはっは・・・・。ドゴシ、バキ、ボコ。
・・・・・・・
くっ、油断したところで、後頭部に肘打ち、顎に掌底で体が浮いたところにかかと落としだと!
くっ、神をも恐れぬ所業。頭が光る呪いをかけてやる!とりあえず、立ち上がろうかな?
「ごめんくださーい。」
べちゃ!
ナニー、オレヲフミダイニシター!
「あれ?何か踏んだかな?」
「あっ、いいから気にするな。まあ、あとで足は綺麗にしとけよ。でっ?なんのようだ?」
くっ、この汚物扱い。カミもホトケもないな。この不心得者め!あっ、みんなホトって検索したら駄目だよ?お兄さんとのお約束だよ?言っちゃダメだよ、パイパ・・・
「うわっ、ばっちい。」
グシャ。痛っ、また踏みやがったな。うん?何その白い目。あっ、話が進まないって、すみません、黙りますね。って誰が愚者じゃ!
「あの、ここで仕官の口利きをしてもらえると聞いて?」
「こんな場末の酒場でそんなことが出来ると思うか?そんなことどこで聞いた?」
何ー、ついに無視だと!いいもんいいもん、グレてやるもん、ヘンゼルとグレてやるもん。オーストラリアやアマゾンの方が深刻だよ、グレタ。
「都の商人に聞きました。この国の詰所でも確認しましたが、現にそれで雇われた人がいると。」
(くっ、あの馬鹿どもが!)
「そんなわけないだろ?お前騙されたんだよ。」
「でも、御武家様も出入りしてますよね?」
(アウチ!岩畑様がいるじゃねえか!)
ちなみに、武士は月代、真ん中剃り上げるあれね、があるので一発でわかるのだよ、明智くん。
農民なんかも髷は結うけど、剃り上げないので。
髷を結うの何で?と思う人いると思うけど、一回切れ味悪い包丁やナタで髪切ってみるといいよ。うまく出来ないから。百均行けば、ハサミが手に入る時代じゃないので。むしろ作り的にかなり高度な技術がいるので、庶民が誰でも持ってるものではないので、昔は髪伸ばしたままが多いのだよ。結果、髷やヒミコ様〜!それにべーとーべーん!になるのだよ。まあ、音楽家はヅラだったりしますがね。
そして、真ん中剃って、髷が解けて長い髪が垂れ下がると、そう落ち武者の完成だ。わかったかい、落ち武者の代名詞の明智くん!
江戸時代は町民も剃るけど、形は違うそうやで。つまり、遊び人の金さんは武士なのがモロバレやんけ!新さんは旗本の三男だから、大丈夫なのかな?
なお、丁髷は、髪が少なくなって、後ろの方でしか結えなくなった髪のことで、別に武士が丁髷なわけと違うのだよ、明智くん。まあ、チョン自体が、ちょんとはらうとかちょんと付ける、馬鹿とかチョンとか、箸にもチョンにも。と同じで少しとかそう言う意味の言葉なのだよ、明智くん。
別に某国人のことやないんやで?だから、ノーベル賞受賞の吉野さんは普通に日本語言っただけやで。まあ、日本人拉致や日本人狩りしてるチョン校には、やばいから基本的に近寄ったあかんと教わったけどね。今はマシみたいやけどね。
閑話休題。
「ふっふっふ、よしんばそうだとして、急にきた身元不明な野郎を紹介する奴がいると思うか?」
「それは・・・・」
(ふっ、勝った!)何に?
「まあ、いいじゃねえか。太閤様だって、そこらの農民から成り上がったお人だ、すぐには紹介出来なくても、仕事なんかを頼んで、いいと思えるようなら、紹介してやれば。」
(岩畑!この、人ごとだと思いやがって!)
「御武家様、ありがとうございます。親父さん、なんでもやります。今すぐは、難しいと思いますが、お願いします。」
「くっ、いや、しかし・・・・・・。」
「お願いします。農家の三男坊で、行くあてもなく、なんとか一旗あげたいんです。」
「ほら、親父。」
「わかった、わかった。紹介してやる。まずは名前を教えろ。」
「あっ、はい。ありがとうございます!
自分は田吾作と言います。よろしくお願いします。」
the農民!タゴサック。主役になれないが、数々の作品で登場するタゴサック!
「そうか、田吾作か。よろしくな。それで、お前声かけて人集めたり出来るか?親戚や知り合い、それか部下みたいなのは?」
「いえ、先程も言いましたが、農家の三男坊で、長男が結婚を機に追い出されたので、そんなのは。」
「そうか。」
「やはり、駄目ですかね。」
「そりゃ、500人とか人集めれるなら、そりゃいいんだけどよ。どんなに武芸や学に秀でてても500人分の仕事出来るやつなんて、そうはいねえだろ?」
「そう・・・ですよね。」
「まあ、それでも士官や政務官として、優秀ならこっちから部下をあてがえばいいからな。一概には言えないがな。で・・・そうだな。特技なんかはあるのか?」
「簡単な読み書きと算術は出来ます。あとは、畑を耕してましたので、それなりの体力はあります。従軍経験も何度か。」
「そうだな、敬語使えてるくらいだしな。」
それなりに、寺子屋はあったので、昔の日本は、結構識字率高いです。まあ、仮名と簡単な漢字くらいですが。算数はそこまでですね。算数は0の概念がないので、当時はまともに計算出来るだけでかなりの知識人。筆算とか出来ないしね。ただ、算盤叩くとそこに0が存在しますがね。敬語は使えるだけですごいです。今でもあまりにひどいと使いこなせませんしね。
「あっ、はい。寺の和尚さんに、お前は三男坊だから、畑は継げないだろう。知識は誰にも取られないお前だけの財産だから、頑張って身につけなさい。と言われて。」
「そうか、いい人だったんだな。まあ、どれくらい出来るかはおいおい確かめるとしようか。とりあえず、今日泊まるところはあるのか?」
「いえ・・・・」
「金はあんのか?」
「ここまでの路銀でほとんど・・・」
「そうか・・・・そうだな。しばらく、この近くにある足軽長屋に住むといい。今は誰も住んでねえから。よろしいですよね?」
「おう、空いてるところなら構わんよ。」
「ありがとうございます。御武家様。」
「構わん構わん。今はこの辺は平和になって、空きが出てて誰も使ってないしな。」
「じゃあ、こういってこういったところにあるから。」
「親父、おあいそ。」
「へい。ええと、80文になります。」
「じゃあ、これで。残った分で田吾作に飯でも食わせてやってくれ。」
「へい。」
「そんな、御武家様。」
「いいから、いいから。出世したら、けえしてくんな。」
「そうですか?ありがとうございます。いただきます。」
「じゃあ、頑張んなよ。」
「はい!」
「どうも、毎度ー。」
「ありがとうございました。」
・・・・
「御馳走様でした。美味しかったです。」
「ふむ、明日から仕事をしてもらうが、今日は早く休みな。」
「あっ、はい失礼します。」
期待と不安を胸に、長屋へと向かう田吾作であった。
俳句と言うか、川柳がね?出来悪い。でも、これ以上うまくならなかったんですよね。
あっ、作者がボコられてるシーンはカメラが振られてるようなイメージで書いてあります。機械化して登場、つぎはぎの豚とは違いますので。