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理想

作者: 佐伯 梓

爽やかな人がタイプのはずだった。


髪は短くて清潔感があって身長が高くて


優しい人。そんな人が理想だった


けれど、大学に入って付き合った人は


髪は長くていつもボサボサだし、身長もそん


なに高くはないし、ぶっきらぼうだった。


ありきたりなデートもしたし、初めてのこと


だってしたし、結婚だってちょっとは考えた


お互いに就職して、忙しくて、あんまり会え


なくて別れちゃったけど、私はちゃんと好き


だった。今、理想の爽やかな人が現れたって


私はきっとまた、彼のような人を選んでしま


う。もしかしたら、理想がそっちになっちゃ


ったのかもしれないと思うけど、でも全然そ


んなことはなくて、テレビで見る爽やか俳優


のことはめちゃくちゃ好きだ。


結局理想は理想にしかすぎなくて、タイミン


グや出会いで恋に落ちるものなのです


これが欲しいものが手に入らない私の言い訳


















あるある、ですよね?

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― 新着の感想 ―
[良い点] 釣られた上に感想まで誘導されてしまいました [一言] ありそう(」〃>Д<)」
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