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1.6% ―見えない痛みの中で生きる―  作者:


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1.6%

初めまして(そら)と申します。

読んでくださりありがとうございます!

本作は「線維筋痛症」をテーマにした実体験をもとにしたフィクション小説です。

毎週金曜の夜に更新予定です。感想やブックマークをいただけると励みになります!

どうぞよろしくお願いします。


※私自身が線維筋痛症のため更新が遅くなる場合があるかと思いますがご容赦頂けると幸いです。

1.6%。



その数字を聞いて、何を思うだろうか。


「少ないな」と感じる人もいれば、

「なんの割合だろう」と考える人もいるかもしれない。


でもきっと——


それが自分に関係する数字だと思う人は、ほとんどいない。


少なくとも、私はそうだった。



線維筋痛症。



その名前を知らなければ、一生気にすることもなかった数字。



4月。


春の陽気の中、私は新社会人になった。



自分の経験を活かせると思った仕事に内定をもらい、

やっとその場所に立てた。


少し緊張して、でもそれ以上に嬉しくて。



「頑張ろう」



何度も心の中で繰り返していた。



家では、いつも通りの朝だった。



「無理しなくていいんだぞ」というお父さんの言葉に、


「うん!毎日70%のパフォーマンスね!」

お父さんに買ってもらったスーツに身を包み、そう笑って返す。



本当は少しだけ不安だったけれど、

お父さんとの合言葉で、それを飲み込んだ。



お兄ちゃんはというと、

「困ったらすぐ連絡しろよ」

やたらと念を押してくる。


相変わらずのシスコンぶりだなと思いながらも、

その言葉にどこか安心している自分がいた。



母は、いつもと変わらない調子で言った。



「ちゃんとやりなさいよ」



それだけ。



それが、櫻井家らしい朝だった。




このときの私は、まだ知らなかった。


この先、自分の体に起こることも。


「普通」に生きることが、どれだけ難しくなるのかも。



そして——



あの“1.6%”の中に、自分が入ることになるなんて。


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