だいたいそうさ
ガラガラ
してやがりますぜ
なあ
ああ、泣いてしまいそうだよ
駆けたかったんだ
大地を
海を
大空を
でも、教えてくれなかった
教えようと
することにしよう
「誰かはづしてくれはしないか」
『外せる、どころかそれを感じることができるのは君だけだ』
海であれば錨を
空であれば錘を
大地であれば鎖を
解き放ってくれ
ききゆうは少し遅いだろうか?
『実際に飛んでみたらどうだい?』
そうか、そうなのか?
そういうものだ
「僕は影をつくることしかできない」
『私は光を当てられる』
その本質は境界だな
それはどうかな?
どうでもいいさ
それもそうだ、
「人が気にするのは結果だけだよ」
「誰からも気にすらされないくせに」
「誰も私如きはみていないか」
『全ては糧なんだ、誰か、あるいは何かの』
静かだ、
淋しいか
少しは陽にあたろうか
『それも、悪くはないと思うな』
「うるさい!うるさい!うるさい!うるさい!うるさい!うるさい!」
『これは失礼』
「かーっ!あっ うん すまなかった」
『落ち着いたかい?』
「ごめんな」
『ん?』
『ああ』
「少し、お腹が減っていただけなんだよ」
『そうだよな』
「うん」
『何か食べよう、おむすびでも』
『それからカワセミかヤマセミについてでも話そうか』
なぜここにいる?
『それぞれがあるようにあっただけさ』
ただ、残りやすいものが自分の形を少しずつ変えて
残っていたんだ
だからそれに従ったっていいと思う
神はいないかもしれない
けど
「信仰は確実にあるよなぁ」
『間違いないね』
信じるものは救われたんだろう
かんかんと響いた
日差し
「僕は夏がかなりー嫌いだ」
『私は大好きだがねえ』
「羨ましいぜ」
『そうだろう』
「ハッ?」
笑えるかい?
当たり前だ。
そうか?
『もう少しだけ待ってくれ、お願いだ』
ああ、ありがとう
ありがとうな
「やりたいことをやればいいんじゃないか?」
だったらいいんだがねえ
「"だけ"とは言ってないぞ」
そうとも
甘えだよ、わかってるさ
まっ、もう少しだけ走らせてくれ
...私は走れているかい?
事実ってのが一つじゃなくたっていんじゃないか?
『そうだな』
「何言ってんだ」
そっちの方が楽じゃない?みんな
そろそろ疲れてきたよ、つまらないだろう?
カルボナーラでも食べてきたらどうだ
ふむ、私はミートソースが好みなんだ
やだよ
散々言ってきたって?
そりゃそうだろう
え?言ってない
そりゃあないぜ?なあ
そうしたいか
『ああ』
「俺もだ」
ま、君にしては頑張ったよ
それでも君はいいんじゃない?
君がそこまでしかしなかったのなら
君はそこまでしかできなかったんだよ、自惚れるな
だいたいどうだっていいんだよ君のことは
大体の人間はな、気になんかしてない
ずっと隅にいるから眼中にすらないんじゃないか?
まあ、申し訳ないとは本当に思っているんだけどね
取り敢えずだ、ストレッチでもしなさい
結構いいぞ
落ち着いただろう?
うん
がんばってみてくれないか
無理か、そうか
それならば
俺は頑張ろうとしてみるよ
結局君は自分が嫌いだし、誰かより自分の辛さが大きいんだろう?
違うなら、それはとてもいいことだし
そうなら、そうゆう風になんとかする他ないよ