キミに恋する乙女。
暖かく見守ってください・・・
「ほら!これつかえよ。」
ザァーーーーと雨が降るなか、私に傘を渡してきた男。
その名は、“志村 潤”と、いう幼なじみ。
「え・・・いいよ。潤が濡れるし。」
「は・・・?なにいってんの?俺もいれるんだよ!つまり2人ではいるってわけ、濡れると風邪ひくぞ。」
その優しさに期待しても、いいの?
期待しちゃうじゃん。
ねぇ、潤。
期待しちゃっていいの?
好きってことでいいの?――――――
「あの・・・っ!ありがとうございます・・・!」
照れくさそうに潤と話す可愛い女の子。
ちょっとムカつく。
「いいよ、俺だってさ・・・あれだし。」
何話してるのかわからない。
もうちょっとで聞けるのにぃ!
「あの~好きですぅ~付き合ってください~」
声を変えている。
「いいよ~俺とつきあうなんて運のついてるレディーだゼ☆」
「――やめてぇぇ~~美和ぁ~やめてよ!!!本当にいってるかと思ったじゃん!!!!!!」
泣き喚く、私。
「えへへ☆でも、面白いよ。こういうのやるのさ」
舌をペロっとだし手を御でこにつけた。
「じゃあ、もっとましなのにしてよ(恋愛とかじゃなくて)」
「はい!これ、こないだの傘のお礼。」
スッと箱を順にあげた。
中身はチョコレートと、クッキー。
「おお!ありがと!お前からのプレゼントが一番嬉しいよ♪~」
包み紙をあけて中身を確認する潤。
口からはよだれがでている。
「//////え!?そ、そう?こないだ話してた子の方が嬉しいじゃなくて?」
「うん、だっておまえのこと好きだから」
フワァ・・・と髪が揺れた。
潤はハ・・・として顔を赤く染めた。
「それ・・・ほんと?」
「あ・・・当たり前だろ!好きなもんは好きなんだから!で、お前の答えは?」
「もちろん!喜んで!」
私は笑みをいっぱいにこぼしながら言った。
<END>
※この物語は、フェクションです。登場人物などは、一切存在しません。