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第23話 だーいじょうぶ!まーかせて!

『さぁ、この2か月の熱い戦いもこれで最後!

 皆さん盛り上がってまいりましょう!』


観客はその声に反応して歓声を上げ、

会場もヒートアップしてきた。



『それでは、ロボバト初参戦ながら

 超技術を駆使して強豪たちを破り、

 ついに決勝まで勝ち進んできた

 水道橋大学ロボットアニメ同好会の

 入場です!』


照明が落ち、BGMもフェードアウトして

一瞬の静寂の後、デンドンデンドン!と

ティンパニの音が会場に鳴り響いた。



「こ、この曲は…!?」



いつもと違う入場曲に困惑する

ねいねとみぅをよそにロボットアニメ同好会は

満足げにニヤニヤしている。


どうやら古いロボットアニメの音楽らしい。

やりたかったんだろうなと苦笑いしてしまう。


まぁ、一部の観客も盛り上がってるし

勇ましい音楽で気分も高まって良い感じだ。


『ねいねちゃん頑張れー!』

『天使ちゃんまた奇跡を見せてくれぇ!』


と観客の声援も聞こえてくる。

イロモノ扱いされてた最初の頃とは大違いだ。



― 皆さん、本当にありがとう ー



心の中でねいねは感謝の言葉を呟き

所定の場所に到着すると

いつものようにウォームアップを始めた。


とても厳しい戦いになるのはわかってる。

それでも私は出来る事を全力でやるだけだ。


その後ホソダチームも入場して双方配置につき、

軽いインタビューの後、両チームのキャプテンが

握手を交わそうと中央に向かった。


「よろしくお願いします」


右手を差し出すホソダチームに対して

戸坂会長はそれに答えずニヤニヤしながら

キャプテンに問いかける。


「おたくのパイロットさんは楽しいね。

 何故、彼をパイロットにしたのかな?w」


「……」


キャプテンはその質問には答えない。

しかしその苦虫を嚙み潰したような

表情で大体の答えはわかった。


「ふーん。ま、いいけど。よろしく」


戸坂会長はようやく握手をして

ニヤニヤしたままチームまで戻ってきた。


「どうやら訳アリらしいw」

「まぁ、普通に考えたらありえませんし

 大企業ならではの大変さかもですねw」


「まったくだw ……さてっ!」


会長の声に反応するように

メンバー全員が正面を向き、

今から戦うホソダチームを凝視する。


「敵はあまりにも強大だ。

 だからこそ我々は勝つ。

 いや、勝たなければいけない!

 それがロボットアニメの王道!ロマン!」


大きく頷く同好会メンバー。


「いくぞ!」

『おおーっ!!』



掛け声と歓声と開始のサイレンが会場を揺るがす!

こうして戦いの幕が切って落とされた。


……

………


しかし、会場はいつもとは

違う状況に少し困惑していた。


「よっ、よっ」


追放天使は戦う姿勢を見せず

さっきから準備運動を繰り返している。


「何故スタート位置から一歩も動かない。

 この俺を舐めているのか……!」


相手が先手を打ち

奇策を仕掛けてくると読んでいた

高槻も同じように戸惑っている。


「よしよし戸惑ってる戸惑ってるw」


一方、戸坂会長は楽しそうに笑っている。


「奴はそろそろ来ますよ注意してください」

「了解」



つまりはそういう事なのだ。


まともにやっても勝てない相手なら

どうにか相手のペースを崩して

少しでもこちらに有利な状況を作るしかない。


「慣れないけど、勝つためには

 まりぃさんみたいに何でもやらなきゃ!」


全高5.2mのカイエンに対して

追放天使はわずか2.3m。

重量に至っては5.2トンと300kg弱。

約17倍の差があるのだ。


今までは追放天使の特色を生かして

勝つ事が出来たが、このカイエンは

近いコンセプトなので優位性が薄れている。


つまり、相手は明らかな上位互換であり

絶対的に不利だという事だ。


そう。まともにやっても勝てないなら……



「頼みますよ、会長」



ねいねは相手を煽る事に天才的な才能を持つ

戸坂明に一抹の希望を託す。


「だーいじょうぶ!まーかせて!」


戸坂は人差し指を突き立てて

不敵な笑みを浮かべた。

【次回予告】

【1月23日更新!】


戸坂会長の術中にハマってしまう高槻。


しかし元々の性能差は歴然。

少しずつ状況は悪化して

ついに追放天使は捕まってしまう。


次回 推しVロボ第24話

アッハッハッハ!ようやく捕まえたぞ!


お楽しみに!


―――――――――――――――――

今週もお読みいただきありがとうございました。


残り2話で完結となりますが、

気が向いたらブックマーク、感想、

評価など頂けると嬉しいです。


また、1月15日(日)に短編小説を公開しました!


「思い出と少女は水槽の中で眠る」

(約11,000文字))


https://ncode.syosetu.com/n5221ia/

推しVロボとは方向性が違う作品ですが

読んで頂けたら嬉しいです


よろしくお願いします

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