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2. 殿下が笑いましたわ。結構、重病…?

読んでみてください(ね)!!




「お嬢様。今日の髪型はどう致しますか?」


「いつものハーフアップにするわ。それから、殿下からもらったリボンはちゃんと付けるのよ。」


「「「「「はい!!!」」」」」


ご機嫌よう。

スミス・ティアレーナですわ。

今は高校への身支度をしているわ。

ティアレーナは毎日ルーカスの目に留まるように、大掛かりな身支度をしていたのだけど。


私は正直どっちでも良いわ。

だって、ティアリーナは可愛いけど、どれだけ着飾ってもヒロインのアリシアの方が上だわ。


「「「「「「「行ってらっしゃいませ!!!!」」」」」」」


ザッとお辞儀をする。


「え…えぇ。行って来るわ…。」


いつも…圧が凄いのよね…。皆んな良い人だけど。


お屋敷の外に出ると…いつもの––、

「おはよう、ティア」


門の壁に手をついて、お出迎えの殿下。


「おはようございます。殿下。」


イ…イケメンッッ!!!


「それじゃあ、行こうか。」


「は、はい!!」


何でかしら。

今までは普通に接していたのが不思議みたいだわ。

何だか恥ずかしくなってさきたわ。


「どうしたの?いつものティアらしくないね。」


「そ、そうですかねぇ??(汗)」


「何か、隠してる?」


「と、ととととんでもありませんわッッ!!!」

バレるワケにはッッッ!!


「へーー?そうかなぁ???」


「あ、あ、そ、そそそそそそそれより学園に着きましたわよ。」


「…あのさ…ティア。そもそも同じ音を何回も言いすぎて何って言っているのか分からないし、

『ましたわよ。』って意味がおかしいよ?」


「あっっっ!エリーゼ様がいるから、お話ししてきますわ!!ではまた、サヨウナラッッッ!」


「え、あ、うん。」


「エリーゼェェッッ!」


訳も分からず駆け込む私。


「あ、ティア!!おは––、」


瞬間、私とエリーゼが衝突する。


「ぶふっ」


殿下が吹き出した。

あの殿下が?いや、そんな筈は無いですわ…!

いつも私に無関心・無関係・無愛想な殿下が…?

笑っていたけど、いつも私には愛想笑いだったあの殿下が…?


「ちょっと…!ティア!どういう事よ!」


「何でもありませんわ…。」


「何か隠しているわね?」


「はい…。… かくかくしかじかで…。」

理由を説明すると、エリーゼはなるほどと頷いた。

                   ..


「…確かに、重病ね。まぁ、貴方は婚約者候補…ですものね。」


そう––。私はあくまでも婚約者候補。

我がスミス侯爵家は身分が上とういう事とともに、絶大な権力を持っているのです。

父はスミス公爵家の嫡男、母は国王の妹であり、国王にとても可愛がられていますの。


つまり、私には最強の味方が付いているという事ですわ。


だからこそ、息子には愛する妹の娘をもらわせて欲しいのでしょう。

いわゆる、攻略結婚…ですわ!

他にも婚約者候補の女性はいらっしゃいますが、国王の御好意もあって、私と一緒に行動してく

ださるのでしょう。


私は悪役令嬢ですのに、ヒロインといても、話の輪の中に入れて下さるのよね…。

本当に彼は理想的だわ。



あ!失礼。彼女はジョーンズ・エリーゼですわ。

私と同じ侯爵令嬢で、私の大親友ですの。

私と同じ、悪役令嬢…ですわ。

実は、悪役令嬢は4人いますの。

だから、ヒロインと殿下が2人だと、必ず4人の中の誰かが邪魔しにくるのですわ。


「…ティア…!…ティアったら」


「え…。あ、エリーゼ…。」


「遅刻するわよ!早く行きましょ。」



「はぁーい!!」

私達は校舎へと駆け出していったのだった。

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