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自己嫌悪のトリカゴ  作者: 星辺渚桜
1/1

幻想世界と日常

「ここは、何処?」


目を開けると金色に区切られた真っ青な青空が広がっていて、風が気持ち良かった。

辺りには濃い紅色の薔薇が狂い咲いていた。

あまりにも幻想的な風景がどこか怖くなって思わず立ち上がった。

遠くが霞んで見えたことから、自分は眼鏡をしていない事に気づく。

取り敢えず眼鏡を探すためにしゃがむと何かが光って自分を写した。


「鏡…?こ、これって!」


鏡に写っていたのは自分じゃなくて空想で書いていた自分のオリジナルキャラクターだった。

少し混乱して踏みそうになった自分の眼鏡をかけてもう一度、鏡を覗いてみても

そこにいるのはあのオリジナルキャラクターだった。

でも、自分の醜い顔が映るよりこっちの方が可愛くて好きだ。これも悪くない。


それでも自分の状況は全然掴めないから探索に出る事にした。

水車のある大きな家の近くには綺麗な川が流れていて魚も沢山泳いでいる。

そのまま川に沿ってしばらく歩いていると金色のパイプが何本も刺さっていている場所にたどり着いた。

まるで、『この世界はここで終わり』と言っているようだった。

このパイプに沿って走ってみるとパイプはどこまでも続いていて、空を見上げた時の金色はこのパイプかもしれないという事に気づいた。


「もしかして_」



閉じ込められてる?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「_で、ここがこうなるんですね。よって答えは」


夢…?あ、答え違う。


「先生〜そこの計算違います。」


「おお、すまんすまん。で、よってこうなる。」


キーンコーンカーンコーン


「じゃあ、ちゃんと復習するように。ありがとうございました。」


あぁ、眠い。次はお昼だからいいけど授業なんか受けてらんない。

さっきの場所は一体何なのだろうか…


「汐渚ちゃん、隣りの人が呼んでる。」


「うん。ありがとう。」


どうせまた、萌香達が呼んでるのかな。お弁当持ってこ。


「汐渚〜お昼食べよ」


「いいけど、また桜組で?」


「そうだよ?」


「じゃあ、お邪魔しまーす…」


正直、桜組の教室で食べるのは嫌だ。

僕がいる藍組と萌香達がいる桜組はカースト高い同士の間で喧嘩があって仲が悪いため教室に入れば不審者を見るかのような目を向けられる。

まあ、慣れれば問題ないし藍組は問題児が多いから性格の悪い人間と疑われるのも無理はない。


「そういえば、昨日の5話見たー?」


萌香は2期からいせガル見てたんだっけ。


「おー見た見た。」


「うちも先々週から見てるけどめちゃくちゃ面白いね!」


「穂乃ちゃんも見始めたか〜」


まあ友達がずっと話してたら気になるか…


「そうそう。ゲームの方もやろっかなぁ」


「じゃあID教えるよ」


「やった!ってまだやってないし!」


「さっきから話についていけないんですけどー!」


あーあ、まただ。末奈は可愛いしノリもよくていい奴だけど知らないアピールとかまってちゃんをよくやる。普通に「それ面白いの?」って聞けばいいのに…


「末奈ちゃん。これはね“異世界Girl's!”っていう話で異世界から現代に召喚された女の子達がバンドをやる話だよ。ちなみに省略して“いせガル”って言ったりするよ。」


「へぇ〜」


聞いといて感想それだけ!?時間の無駄だわ…


「さすが、お悠だ。あらすじバッチリ!」


「凄く大雑把だけどね」


「ちなみに今は2期やってんだよね」


「結構長いんだ。」


「そうそう」


お昼の次は文法か、寝よ。






あの時、あんなに頑張った意味ってなんだろ…



読んで頂きありがとうございます。

今後も週1~2日のペースでまったり投稿していくので、引き続き読んでいただけたら嬉しいです。

主人公の周りの友達やクラスメイトがこれからも沢山出てくるので混乱してしまうこともあると思いますが、是非名前や口調を覚えてみてください!

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