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冴えない俺に何か用ですか?  作者: はぐれウルフ
2/3

2,今日は星座占い1位ですか?

長いこと更新できず、すみません!

このページを開いて下さっただけでも、感謝です!


ぜひ、お楽しみ下さい。

「結局、ちょっと衝撃的すぎてなんもいえなかったなぁ。つーか、容姿端麗、頭脳明晰なあの西園寺(さいおんじ)が生徒会長とはな。(れん)はどう思うよ」

「まぁ、そうだな。でも、あんま俺らに関係ないじゃん」

「おいおい、つめてーなぁー」


 恭一(きょういち)が話しかけてきやがったから、できる限りそっけなく返してやった。それにしても、恭一の言う通りあの西園寺が生徒会長か。とりあえず、少なくとも俺には関係ないことだろう。


 そう思っていた俺は、まだこの後に起きる大変な出来事など知るわけもなかった。





 教室に戻ると、ホームルームと先生の婚活失敗談で今日は解散となった。俺は、いつも通り恭一と帰ることにした。


「なぁ、蓮。そういえばお前、バイト見つかったのか?」

「そこは聞くなよ、おい。まだ見つかってねーよ」


 恭一は、俺がバイト失敗しまくっているのを知っているから、時折こうやっておちょくってくるのだ。まあ、当の本人はバイトしているので何も言えないが......。


 と、その時、ふと掲示板に貼られていた求人広告が目に入った。



『 執事求ム


 ・高校生から20歳まで

 ・家事や身の回りのお世話など

 ・時給1600円

 

 ☆080‐****-**** まで

 ☆**県**市**町*-*-*

  西園寺 

                  』



「おーい、蓮。大丈夫かー。生きてるかー」


 あまりにも高時給だったので、俺はつい言葉を失ってしまった。これは、電話をかけるしかないだろう。さっそく、記載されていた番号に電話をかけた。


「も、もしもし?」

「もしもし、どちらさまでしょうか」

「一条と申します。執事の求人広告を見て、ぜひそちらで働きたいなと思いました」

「では、面接を行いたいと思いますので、明日の5時ぐらいでいかがでしょうか」

「はい、大丈夫です」

「身分証明書を忘れないように注意してください。あとは、求人のチラシに記載されている住所にお越しください。それではお待ちしています。失礼します」


 緊張はしたが、割としっかりとできたと思う。明日が楽しみだ。俺はチラシに記載されている住所を写メしておいた。あれ?西園寺ってどっかで聞いたような......。まあ、いっか。とりあえずバイトの面接頑張るぞー!


「おーい、蓮くんよぉ。俺の存在忘れてねーだろうなー」


 俺は恭一に声をかけられ、無意識に突き上げていたこぶしを下ろした。


「あーすまんすまん。忘れてたぁ、わけじゃないんだけど」

「蓮、あそこのたい焼き」

「はいはい、悪かったって。おごるから許してよ。なっ、親友」


 コイツはすぐにふてくされるんだよなー。まあ、ちょろいからいいけど。


「やったー、蓮のおっごりー」

「今回だけな」


 俺は、たい焼き屋めがけて跳ねていく恭一を見ながら、こんな平和な時間が続けばいいのに、と思った。しかし、この願いはすぐに叶わなくなることなんて今はまだ知らなかった。

お楽しみいただけたでしょうか。

誤字・脱字報告、ブックマーク、感想、評価などお待ちしています。


次話の励みになりますので!

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