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- After Story 章吾視点・Prologue -

“私が死んだらショウちゃん、泣いてくれる?”




“泣かないよ”




“……泣いてくれないの?”




“だって、チィちゃんの病気は僕が治してあげるから”




“本当っ?”




“本当だよ”


僕はにっこりチィちゃんに笑いかける。




“ショウちゃん、大好きっ!”


すると、チィちゃんは嬉しそうに柔らかい笑みを僕に返してくれるんだ。




……そこでいつも目が覚める。




僕は十五年前のあの日から時々同じ夢を見る。


チィちゃんが高い高い空の向こう、僕とチィちゃんが乗った観覧車よりも


高く青い空の彼方へ旅立ったあの日から――。




最初にこの夢を見たのは僕が高校二年生の時、チィちゃんの一周忌が終わった夜だった。


夢を見て、僕は心臓外科医になってチィちゃんと同じ様に病気で苦しんでいる人達を助けようって決めた。


それから医大の受験日の前日、医師免許の国家試験の前日、


そして、今では決まって大きな心臓手術の前日にこの夢を見ている。

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