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人を捜して◯◯◯光年

サイダー

「やぁ、いらっしゃい」


常連客

「やぁ、おひさ

 今日きょうるんだな。

 めずらしい」


サイダー

「あはは。

 なににするかい?」


常連客

「そうだな、ものをたのむ」


サイダー

「はて……、もの??」


「おぃはかんじんときないから、ガッシャーンさんのう〝 もの 〟がからないのね。

 こまったマスターさんだわ。

 ──どうぞ、ガッシャーンさん。

 ちゅうもんのクリームソーダのおおもりパフェです」


ソーダはじょうれんきゃくのガッシャーンへ、てのクリームソーダのおおもりパフェにがおえてした。


ガッシャーン

う、ソーダちゃん。

 今日きょうあいかわらずわいいね☆」


ソーダ

「まっ(////)

 ガッシャーンさんったら、あいわらずくちがおじょうね(////)

 でもうれしいわ(////)」


ガッシャーン

「ハハハ、御世辞じゃないよ。

 正真正銘、オレの本音さ」


サイダー

「おい、俺の可愛いソーダを口説くな!」


ガッシャーン

「口説いてないだろ。

 全く、過保護な兄貴だな……」


サイダー

が過保護だ!

 妹を心配する純粋な兄心だぞ」


「お兄は過保護を過ぎてるんじゃないの?」


ガッシャーン

「おっ、次男坊か。

 よっす☆」


タンサン

「こんにちは、ガッシャーンさん。

 さがびとは見付かったんですか?」


ガッシャーン

「んあ?

 あぁ……いや、見付からないな」


ソーダ

「まぁ……。

 さがびとって、たしか博士──でしたよね?」


ガッシャーン

「そうなんだ。

 オレを造った超絶優秀な科学者ビィタイーン博士──。

 全く、一体 で何をしてるのやら……。

 連絡の1つもくれないんだ」


タンサン

「心配だね。

 ガッシャーンさんにとっては父親も同然なんだよね?」


ガッシャーン

「あぁ、オレのたった1人のみの親だ。

 元気で生きてるのか……それだけでもわかればいいんだがな……」


ソーダ

「ガッシャーンさん……。

 ──あっ、そうだわ!

 困った時こそ〈 時空勇者 〉よ、ガッシャーンさん!」


サイダー

「──は?

 一寸ちょっと待て、ソーダ。

 どうしてに〈 時空勇者 〉が出て来るんだ?

〈 時空勇者 〉は関係無いだろう?」


ソーダ

「もうっ!

 分かってないのね、お兄ぃは!

 知らないの?

 困った時の〈 時空勇者 〉頼みよ」


サイダー

「はぁあ?!

 『 困った時の〈 時空勇者 〉』ってなんだぁ?

 そんなの兄ちゃんは知らないぞ。

 聞いた事もない……。

 タンサンは知ってるか?」


タンサン

「知る訳ないじゃん。

 困った時の神頼み──なら知ってるけど?」


サイダー

「そうだよな。

 普通は〝 困った時の神頼み 〟だよな?

 ──うん、そうだ。

 ソーダ〝 困った時の〈 時空勇者 〉頼み 〟なんてないんだぞ!」


ソーダ

「…………。

 お兄ぃは頭が固いわねぇ。

 よく、そんなカチカチな頭で〈 宇宙刑事 〉を出来るわよね?」


サイダー

「〈 宇宙刑事 〉に頭の固たさは関係無い!」


タンサン

「まぁまぁ、お兄。

 ソーダの話を聞いてから判断しても遅くないんじゃない?

 ソーダ、〝 困った時の〈 時空勇者 〉頼み 〟って、どういう事?

 僕達にも分かるように説明してくれるよね?」


ソーダ

「もぅ、2人揃って知らないなんて、遅れてるわねぇ。

 お兄ぃも知ってないと、〈 宇宙刑事 〉の同僚や先輩,後輩に笑われちゃうわよ?

 親切な妹ソーダちゃんが今時の情報に疎い2人に教えてあげるね☆」


サイダー

「そ、そうか。

 まぁ、頼むよ」


ガッシャーン

「是非、オレも聞きたいね。

 ソーダちゃん、オレにも教えてくれよな!」


ソーダ

「ふふっ、勿論よ☆

 ──実はね、年間パスポのポイントを貯めて〈 時空勇者 〉へ絶対確実に届く封筒をゲットしたの〜♪」


ガッシャーン

「…………。

 なぁ、ソーダちゃん。

 もしかして、年間パスポのポイントを貯めて交換した、その……〈 時空勇者 〉へ絶対確実に届く封筒を博士捜しに使えって言ってるのか?」


ソーダ

「うん♪

 そうよ!

〈 時空勇者 〉に頼めば、ガッシャーンさんの捜してるビィタイーン博士は直ぐに見付けてもらえると思うの!

 どう?

 名案でしょう?」


ガッシャーン

「ソーダちゃん、君は……」


タンサン

「あぁ、それで〝 困った時の〈 時空勇者 〉頼み 〟って言ったのか〜。

 もっとかみがかり的な意味だと思ったけど違ってたんだな」


サイダー

「ソーダ、お前は妹の鏡──っていや、そんな事よりも、の間にポイントを貯めたんだ?

 お前の言う〈 時空勇者 〉へ絶対確実に届く封筒は、1億 ポイントを貯めたら交換して貰える御褒美だっただろう?

 お前……どうやって、1億 ポイントも貯めたんだ?」


ソーダ

「ふふっ、それは──な・い・しょ(ハァト)」


サイダー

「『 ないしょ(ハァト)』じゃないだろーーーー!!!!」


タンサン

「ちょっ、お兄!

 落ち着きなよ!

 っていうか、確かにどうやってソーダが、1億 ポイントも貯めたのか僕も気になるけどさ!」


ガッシャーン

「ソーダちゃん、君の気持ちは嬉しいけど、〈 時空勇者 〉へ絶対確実に届く封筒は使えない。

 本当に〈 時空勇者 〉の助けが必要になる時が来るかも知れない。

 その時の為に、大事に持っていてくれないか」


ソーダ

「ガッシャーンさん…………でもっ!」


ガッシャーン

「本当にいいんだ。

 博士を心配してくれる君の気持ちだけでオレは十分に嬉しいよ。

 有り難な」


ソーダ

「…………」


タンサン

なんだよ、ソーダ。

 ガッシャーンさんにフラれたのがそんなにショックなのか?」


ソーダ

「うっ煩いわね!

 別にフラれてないでしょ!!

 誤解されるような言い方しないでよ!!」


サイダー

「ガッシャーン、いのか?

 そうなるとお前は世界中だけじゃなく、宇宙中をくまく捜す事になるかも知れないんだぞ?」


ガッシャーン

「覚悟の上さ!

 この通り、オレは人造人間だ。

 地球で酸素を取り入れないと生きていられない生物とは違うからな。

 暗黒宇宙空間だろうが、真空空間だろうが、オレは動ける。

 宇宙の果てへだって博士を捜しに行けるさ!」


サイダー

「……宇宙の果てに博士は居ないと思うが……。

 でも、そうだな、君なら自力で博士を捜し出せるだろうさ」


ガッシャーン

「当然だろ。

 しかし、くもまぁ……年間パスポの御褒美に〈 時空勇者 〉へ絶対確実に届く封筒を加えれたもんだな。

 全く、〈 宇宙刑事 〉も隅におけないな」


サイダー

「本当にな……。

 一体どんなコネが上層部に有ったのか、俺にはわからんが……」


ガッシャーン

「ハハハ、違いないな。

 〈 宇宙刑事 〉って言っても下っ腹だもんな!」


サイダー

「煩い!

 俺だってかは、◯ャ◯ン大大大先輩,◯ャリ◯ン大大先輩,◯ャイ◯ー大先輩みたいに立派な〈 宇宙刑事 〉になるんだ!」


タンサン

「お兄、『 か 』って言ってると、〝 か 〟は永遠に来ないと思うな、僕は!」


ソーダ

「そうよね。

 〝 か 〟なんて悠長な事を言ってないで、『 来月には大大大先輩を超える〈 宇宙刑事 〉になるんだっ!! 』ってくらいの意気込みと目標を掲げて精進して欲しいわよね。

 喫茶店の稼ぎだけでも十分に生活して行けるけど、お兄ぃの活躍した後の請求書の支払いには対処が出来ないわ!

 一日も早く沢山の部下を指揮して動かせるような1人前の〈 宇宙刑事 〉になってもらわないとね!」


ガッシャーン

「ハハハハハハ!!

 うん、それは言えてるな!

 頑張れよ、〈 喫茶店のマスター 〉兼任の〈 新人宇宙刑事 〉さん☆」


サイダー

「新人じゃない!

 とっくの昔に新人は卒業してるさ!」


ガッシャーン

「クックック──いや、そうだったよな?

 すまん、すまん」


タンサン

「お兄が1人前の宇宙刑事になれる日って、になるんだろうね」


サイダー

「こら!

 何度も〝 〟言うな!」

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