◎ 作中のルビは正しくないかも知れませんが、敢えて使っています。
そのまま読んでください。
◎ 全ての漢字にルビを付けました。
俺は宇宙刑事サイダー。
宇宙の破壊を防ぐ為!!
宇宙の平和を守る為!!
慈悲と正義の善を貫く!!
宇宙で悪さする悪者達を逮捕して、宇宙警察署へ連行する!!
宇宙をさすらう孤高の宇宙刑事だ!!
────が、今は《 喫茶店 SiD 》のマスターをしている。
何故、宇宙刑事の俺が喫茶店のマスターをしているのか……。
ふむ、知りたいのだな?
いいだろう、特別に教えてあげよう。
遠慮なんてするな。
俺の奢りだ☆
但し、それには条件が1つだけある。
そう、それは!!
《 喫茶店 SiD 》の常連客になる事だ!
常連客になってくれた良い子ちゃんには、《 喫茶店 SiD 》の年間パスポを用意しよう。
会計前に年間パスポをレジで提示すると、100円に1P付くのだ!!
ポイントを貯めれば、細やかながら御褒美を貰えるぞ。
使えるポイントは1000Pからだ。
どんな御褒美と交換して貰えるか、或いは体験が出来るかは、年間パスポの公式サイトに詳細が掲示されているから読んでくれ。
100円に1000Pしか付かないなんて少ないな──と思わないでくれ。
税抜き1.000円以上の会計になるとポイントが3倍になるんだ。
毎月の10日・20日・30日には、ポイントが5倍になるぞ!!
更には税抜き1.000円以上の会計になるとポイントが10倍になる。
ポイントが貯まり易い嬉しい日が設けられているんだ。
是非、このお得な日を利用してポイントを貯めて欲しい。
さて、年間パスポの宣伝は、この辺で横に置くとしよう。
実はと言うと、俺の実家は喫茶店を経営しているんだ。
そうとも、先祖代々続く由緒正しき喫茶店だ。
長子の俺は実家の両親から先祖代々続く財産を受け継いだ。
そんな訳で、長子の俺が《 喫茶店 SiD 》のマスターをしているのだ。
喫茶店のマスターという副業は、本職である宇宙刑事の隠れ蓑になっている。
まぁ、ぶっちゃけると、俺が長期留守にしていても我が家の経営事情は安泰だ。
俺が居ようが居まいが、あまり関係無いんだな、これが。
俺には歳の離れた双子の妹弟が居る。
簡単にだが、優秀且つ有能な自慢の可愛い妹弟の紹介をしておこうか。
妹は双子の姉で、名前はソーダ。
何故だか〈 時空勇者 〉に憧れている宇宙刑事見習い── 俺の助手1号 ──だ。
宇宙刑事の何が気に入らないと言うのだろうか……。
女心は解らないな。
《 喫茶店 SiD 》の紅一点であり、看板娘的存在だ。
「 笑顔に癒される 」と常連客の中にファンが居る。
熱狂的なファンも居いるから、お兄にいちゃんはソーダの将しょう来らいが激はげしく心しん配ばいだ。
弟おとうとは双ふた子ごの弟おとうと次じ男なんで、名な前まえはタンサン。
喫きっ茶さ店てんマスター代だい理りをしてくれている宇う宙ちゅう刑けい事じ見み習ならい── 俺おれの助じょ手しゅ2号ごう ──だ。
何なにかと小こ言ごとが多おおいが、頼たよりになる弟おとうとだ。
喫きっ茶さ店てんが不ふ景けい気きにも負まけずに順じゅん調ちょうなのは、この2人りが《 喫きっ茶さ店てん SiシDデ 》を支ささえてくれているからなんだ。
…………………………あれれんれぇ?
マジで俺おれ、要いらなくないか??
そんなこんなをしている内うちに、常じょう連れん客きゃくの1人りが御ご来らい店てんだ。